こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン。子供2人は社会人となり独立。現在、妻と二人で生活しています。
この記事では、2023年7月の株式運用結果を公開しています。
2023年7月の運用結果
2023年7月の株式の運用結果は、+62,900円とプラスで終わるも、私的には今年一番の最悪トレードの月でした。今月は反省しかないです。
【先月からの変化】
- 7銘柄売却で-72,200円
- 2銘柄売却で+135,100円
- トータル差額+62,900円
運用実績(+62,900円)
今月の確定損益は、+62,900円となりました。2023年の運用結果は下表のとおりです。
7月の取引内容
7月は結果だけ見れば、今年最大の利益となりましたが先月の含み益からは大きく減った利益となっております。また、大きく利益の出ていた2銘柄を売却したため、現在の含み益はトントンというところです。
運用資金と持ち株、余力
現在の私の運用資金は200万円です。保有株の買い付け金額の合計は約72万円、余力は127万円となります。
信用口座は開設していますが、現物取引のみとなります。
今月の3つの反省点
今月は、今年で一番最悪なトレード連発で反省すべき点が多い月でした。反省点としては、次の3つです。
【3つの反省点】
- 外部情報の取り扱い
- 自分の中の時間軸の設定
- 楽観と悲観との向き合い方
外部情報の取り扱い
次の「自分の中の時間軸の設定」とも多少関連するのですが、時間軸を長くとるほど「今日、明日の情報」というのは、ほとんど意味を持たないことになります。
しかし、これまでの私は日々の日経の上げ下げに一喜一憂して、自分の行動が大きく左右されていました。
覚えていますか?
先月末から、今月初めにかけて、どのようなイベントがあり、相場がどのように動いたか、みなさんは覚えていますか?また、個別株がどのような影響を受けたか、今現在はどこまで戻しているのか、下げたままなのか・・・
ETF「1兆円売り」警戒 分配金捻出で需給悪化要因に
先月末からETFの換金売りが非常に話題になっておりました。そして、実際日経平均もこれまでの右肩上がりから横ばいの動きとなっています。
このような動きを見て、ツイッターなどでは、
- 日経ダブルトップの成立
- 日本終わった。逃げろ~
などの、悲観的なツイートが見られるようになりました。今から見ると、YAHOO掲示板並みの陳腐な内容ですが、その時は実際に日経が大きく下がっていたので真実味が増します。
自分の行動が影響を受ける
このような情報を見てしまうと人間「とりあえず利確した方がいいのかな?」と思うようになります。そして、実際に私もこれまでの手持ち株の大半を売るという行動をとりました。
長い目で見れば何の影響もない
確かに私の持ち株も7月前半の急落で大きく含み益が減りました。私はそこで焦って利確したわけですが、7月末の現在振り返ってみると「売るほどでもなかった」ということです。
結局、外部情報に振り回されて誤った取引をしてしまったことになります。
株式は「情報戦」という思い込み
今はネットの発達により、大口の機関投資家も個人投資家も情報量に差はないといわれています。板も見れるし、信用取り組み情報も見ることができます。
しかし、ネット取引となった今でも「株式は情報の鮮度が命」的な思い込みがあります。記事見出しでもいまだに「早耳情報」などと、情報戦を助長するようなものもあります。
このようなことから、株式取引において「情報は知っておいて損はない=より多くの情報を取り入れる方が有利」という思い込みがあります。しかし、実際には数多くの情報に惑わされて、迷走することになります。
⇒株式投資にネット情報は必要か? 5つの情報源の有益度の判定
反省点と変更点
このような失敗から、私は2つの改善を行うことにしました。
【2つの改善点】
- 外部情報の完全なシャットアウト
- 場中は相場を見ない
①外部情報の完全なシャットアウト
具体的には、ツイッターとヤフーファイナンスなどの「本日の市況解説」を見るのをやめました。後付けの理由を知ったところでなんの役にも立ちませんし、今回の様に情報に影響されるデメリットの方が大きいという判断です。
ツイッターもスマホからアンインストールしました。強制的に見れなくしました。
②取引アプリの削除
現在は証券会社のアプリを使えば携帯から、持ち株の状況や株式の売買が簡単に行えます。しかし、逆に持ち株の急落をリアルタイムで見てしまうと非常に焦ります。そして、焦って損切りするも、15:00を迎えるころには下ヒゲを付けてシレっと戻していることもザラです。
株価を見てしまうと、どうしても「恐怖」に取りつかれて誤った行動をとりがちなので、強制的に相場を見れないようにするために、アプリを削除しました。
発信は自由
私はツイッターでの不安を煽る発言や根拠のない発言が悪いといっているのではありません。何を発言しようが本人の自由と責任です。実際に私自身、ここで情報を発信しているわけですし。
私が避けたいのは、そのような情報を見て自分が影響を受けてしまうことです。見るとどうしても「そうなのか?」と考えてしまうので、見ることをやめました。
時間が増えるメリットも
以前は気が付くとツイッターを見ていましたが、ツイッターを断ってからは携帯を触る時間が劇的に減りました。その時間を自分で考える時間に充てています。
自分の中の時間軸の設定
今月の失敗の要因の一つが、「自分の中の時間軸の設定」が曖昧だったことです。いうなれば、日和見主義で短期、中長期のいずれにも明確に属さず「相場の雰囲気」で立ち位置を変えようという考え方です。
感情トレードは上手く行かない
しかし、お分かりのように「1本通った軸を持たず」感情に支配されたトレードが上手く行くはずがありません。その結果、市況やツイートの内容に右往左往して、一時的な恐怖で売ってしまう。
典型的な「大衆トレード」をしてしまうという、悪い面が出てしまいました。
どうすべきだったか
振り返ってどうすべきだったかは、時間軸により異なります。
- 自分を短期トレーダーとしていた場合、遅くとも7/3/か7/4に戻した時に利確するべきであった
- 自分を中長期トレーダーとしていた場合、1銘柄も売ることなく右往左往することもなく保持を続ける
私は日和見をした結果、7/7頃の下げで売ってしまうことに。一番中途半端でどっちつかずの最悪の行いでした。
出口戦略の設定
今後の方針としては今のところ、中・長期スタンスで保持していこうと考えています。ただし、損切りラインは設定しそこに達した場合は躊躇なく損切りは実行します。
ただ、それ以外では出来る限り保有するようにしたいです。
楽観と悲観との向き合い方
人間と機械のトレードの最大の違い、それは人間には「感情」があることです。これは、絶対に消すことの出来ないものです。そして、感情はしばしばトレードを失敗に導きます。
本に書いてある通りの行動だった
今振り返ってみると、今月の私は驚くほど本に記載されている通りの「大衆の行動」そのものを行っていたことに気づきました。
【大衆の行動】
- 楽観で調子に乗って高値で買う
- 悲観で安値で狼狽売り
しかし、前向きに考えると「楽観の最後」を今回、身を持って体験できたことは今後の貴重な財産(経験)に出来るということです。
対策:慣れるしかない
もうこれは、何度も何度も痛い目にあって「大衆と同じことをしては失敗する」ということを体で覚えるしかないと思っています。ただ、人間の本能に従った行動だけに、改善するのはなかなか難しいと感じています。
「もう、何度目よこの失敗」というぐらい、この先も同じ過ちを繰り返しそうですが、失敗しているということを認識するだけでも、改善に向かっているのだととらえます。
必ず繰り返す(永遠のサイクル)
真夏に真冬の極寒を想像しにくい、真冬に真夏の暑さを想像しにくいのと同じで、総楽観では、総悲観など別世界の遠い出来事の様に感じてしまいます。
しかし、季節が“確実に”移り変わるのと同じで今は総楽観でも、やがて総悲観の時期が必ず訪れます。ただ、四季と違い「定期的に」楽観と悲観が入れ替わらないところが、難儀なところです。
あまりにも一方が続くと、もう一方の存在を忘れてしまいます。そうなると、結局足元をすくわれることになります。
今後の方針について
当面は、外部情報をシャットアウトして「自分の頭で考えたやり方を進めていく」方針です。例えそれが間違っていても、外部情報に右往左往するよりはマシなような気がします。
株価を極力見ない
最近は株価を見る回数もだいぶ減りました。仕事から帰ってきて、家のPCでツールを立ち上げ「その日の結果」を見ることにしています。最近は値動きに対する感情が鈍感になってきました。
持ち株が上がっても下がっても、「そうか。。。」という感覚です。損切りラインは設定しているので、そこに達した銘柄は消える。消えない銘柄はそのまま保持する。という考えです。
扱う銘柄の数
これに関しては悩んでいます。「確率論」から考えると、母数が多い方が結果のボラティリティは、ブレずに安定的に収束するはずと考えています。
そのため、「厳選した」少数の銘柄を買うよりは、ある程度ザックリと資金が許容する範囲で多くの銘柄を扱った方がいいのではないかと考えています。
ただ、購入の時期はある程度分散させるのがイイのではないか、と悩んでいます。