お金の話

株式投資にネット情報は必要か? 5つの情報源の有益度の判定

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こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン、4人家族。子供2人は社会人となり独立。現在、妻と二人で生活しています。

この記事は、「株式投資においてネットの情報は役に立つのか」について考える記事です。

この記事で分かること
  • 身近に株式情報を得られる5つの情報源について
  • 私個人の各情報源の利用頻度とメリット・デメリット

結論、なくても支障はないでしょう。

株取引では“情報が命?”

株取引の情報というと次のようなイメージはありませんか?

  • 機関投資家は個人投資家の知らない、有益な情報をいち早く仕入れて先回りしている
  • 「これはあなただけにお伝えする、とっておきの秘密の情報です」

このような固定観念があるので、株取引=情報を知っている者が勝つというイメージが定着しています。

ネット取引全盛期

しかし、株式取引も今やネット取引が全盛期です。そもそも営業マンとの接触自体が絶滅危惧種のような気もします。

実際に私のような弱小個人投資家は、一度も営業マンなどお目にかかったことがありません。

身近にある5つのネット情報源

我々個人投資家が身近に得られる株式投資の情報源としては、次の5つが考えられます。この記事では、これらの情報源の有用度について私の個人的見解を述べたいと思います。

【身近な5つの株式情報源】

  1. ツイッター
  2. YouTube
  3. ヤフー掲示板
  4. 巨大掲示板
  5. 個人ブログ

ツイッター

もっとも身近で、もっとも多くの人が情報源としているツールではないでしょうか。多くのトレーダーがツイッターを利用して、常に情報を発信しています。

ツイッターは、5つの情報源のなかで唯一私が利用しているツールです。ただ、最近はマイナス面も多く感じるので、ツイッターもやめようかと考えています。

ツイッターの特徴

ツイッターを情報源とした場合、以下の特徴があります。

【ツイッターの特徴】

  • 自動で情報が入って来るので手間いらず
  • 特定の発信源を取捨選択できる(フォローやミュートなど)
  • ツイッターと個人ブログのみが、数少ない「本物(本人)」の情報を得られる

利用者が多い

ツイッターは、利用者が多いため株式の情報を取得するのが容易です。また、掲示板と異なり画像も使えるので、より理解度が増したりします。

フォロー機能を利用することで、特定の発信者からの情報を取りこぼすことなく取得できるのも便利です。

玉石混交、魑魅魍魎の世界

ただし、非常に「怪しい情報源」も多く、投資詐欺や情報商材を売りつける温床にもなっています。プロフィールも詐称し放題です。「20〇〇年から専業、元証券マン、資産〇億」なんでも好きに書けますし、誰にも咎められません。

まさに玉石混交で初心者であればどの情報が正しくて、何が「怪しい」情報なのか判別がつかないかもしれません。私自身、正確に判別する自身もありません。

反面、”本物”もいるのがツイッター

反面、本物の億トレーダーのつぶやきに触れることができるのも、ツイッターのいいところです。このような人たちは、相場に関するヒントをつぶやいてくれるので、参考にすることができます。

私がブロックしている情報

ツイッターのタイムラインには、有益な情報から怪しい情報まで区別なくバンバン飛び込んできます。「怪しい」と思う発信者からの情報は、「ミュート機能」を使うことで簡単にシャットアウトすることができます。

実際に私が即ミュートする発信内容は次の2つです。

【ミュートして除外する発信者】

  1. 銘柄推奨系
  2. 市況解説系

①銘柄推奨系

推奨銘柄と称した情報を発信するアカウント。とくに「先出し」などとうたっているもの。これらのアカウントの特徴は、

  • モザイクのかかったチャートらしき画像が張り付けてある(なぜかほぼ全員に共通する)
  • 「いいね、フォローして待っててくれ」を求める
  • 他人に推奨するばかりで、自分の売買記録が一切ない。他人に教えるほど儲かるなら、自分でも買うのが当然では?

そもそも他人を蹴落としてでも、自分が儲かればそれでイイというような人が集まるこの世界で、広く他人のために情報を提供している時点で「怪しい」です。

情報発信する理由

こういう人たちが情報発信する理由は、次の2つが考えられます。

  1. 発信者がすでにその株を仕込んでおり、他人に買わせて株価を吊り上げたい(これなら非常に理にかなっているし、理解もできる)
  2. いいね、やフォローから有料サイトや詐欺サイトに誘導したい

いずれにせよ、発信者側に「何かしらの得」がなければおかしいです。投資詐欺には注意しましょう。

⇒【投資詐欺対策】 あなたの資金が狙われる 金融リテラシーが必要な理由

②市況の解説系

「今週の日本市場はどうなる」、「今日の暴落(暴騰)の原因は〇〇だ。」的なツイートです。

こちらは、①の銘柄推奨系と違って、とくにこちらにアクションを求めてこないのでそれ自体が有害というわけではありません。

自分の気持ちがブレるのが有害

私が除外する理由は、その内容が正しかろうが間違っていようが、自分の考えが他人の考えに引っ張られるのを避けたいからです。

今週は下がる」などと聞くと、意味もなく不安になったり、買いを見送ったりと、自分の行動が変わってしまうのが嫌だからです。実際にそれが当たるかどうかも分かりませんし。

結局、大きな流れの中からすれば今週の上げ下げなど誤差の範囲となります。そのような誤差で一喜一憂し精神的に疲弊したり、儲かっていたはずの株を売ったりすれば大きな後悔となります。

本当はそういう意見を見てもスルー出来るようになればいいのですが、どうしても影響を受けてしまうので、シャットアウトするしか対策が思いつきません

参考にしているツイート

参考にしているツイートは、”取引の心構え”的なツイートです。例えば、「株式投資は自分の頭で考え行うものだ」とか、「こういう考えでの取引は失敗する」という内容です。

具体的な銘柄にも触れず、将来の見通しにも触れない、無害な情報です。他にも四季報のチェックポイントなどの情報も参考にしています。

そろそろフェードアウトの時期かも

ただ、最近はだいたい知っている同じような情報ばかりになってきたので、そろそろツイッターもシャットアウトしようかと考え中です。

YouTube同様「いつのまにか時間を獲られている」というのが、やめようと思う理由です。

2023年7月ツイッター削除

2023年の7月でツイッターを完全にやめました。理由は、上にも書いた「他人の情報で自分の考えが左右される」のを防ぐためです。可能な限り外部情報は、シャットアウトすることにしました。

⇒【株式投資の結果】 今年最大の反省月 学ぶことの多い1ヶ月 2023年7月

以下、すべて見ていません

ツイッター以外の残りの4つ、YouTube、ヤフー掲示板、巨大掲示板、個人ブログは、すべて見ていません。

見ない理由はツイッター同様、「個別銘柄など具体的な情報や考え方を聞いて、引っ張られたくない(自分の考えを影響されたくない)」からです。

YouTube

今回の記事のためにちょっと調べてみましたが、やはり推奨銘柄系と今後の市況予測が多く出てきました。私の必要としないジャンルです。

逆に、初心者向けの株式投資の基本について解説した動画有益だと感じました。その他、メシウマ動画として、誰かの失敗談動画がたまに上がって来るので見ています。

FX系の取引が多いですが、大抵「逆張りで大損」しており反面教師として参考にしています。

ヤフー掲示板

正確には、ヤフーファイナンスの各銘柄の掲示板という意味で書いています。私の昔からの固定観念では、「もっとも見てはいけない場所」として認知されています。

久しぶりに見てみましたが、相変わらず買い煽り売り煽り、罵詈雑言の巣窟です。基本的にここを見るのは、持ち株で大きな含み損を抱えた人が、安心材料を探すためだと思っています。(確証バイアスといわれるもの)

「大丈夫、私もホルダーです。〇〇(銘柄)は、今後絶対復活します」などの書き込みを見て安心する前に、さっさと損切りしましょう。

巨大掲示板

かつては、cis氏やBNF氏も活躍されていたという掲示板。こちらは今どうなっているのか、まったく知りません。

今も昔の様に活気があるのでしょうか。

個人ブログ

自分自身がブログを書いている私が言うのもおかしいですが、個人ブログは見ていません。

たまにツイッターでブログ記事へのリンクが張ってあるので、興味がある記事(主に取引の考え方についての解説記事)については見ることがありますが、特定のブログを定期的に見ているということはありません。

見ない理由は、紹介されているブログが億レベルのトレーダーブログが多く、資金量が違いすぎて参考にならないからです。

買う銘柄がそもそも違う

資金量が多い人は、大口と同じく銀行株や鉄鋼株、商社株、建設株などの大型株や、ファーストリテイリング、アドバンテストのような100株でも数百万円必要な値嵩株を買われることが多いです。

私のような小資金の個人投資家にとって、大型株はボラティリティが少ない、値嵩株は資金量が足りない、などの理由から取引の考え方を学ぶ参考になりません。

ネット情報の扱い方まとめ

ネットやSNSの発達により、これまで個人投資家が接することができなかった情報に容易にアクセスできるようになりました。反面、個人をだますような偽情報も多く有益な情報を見つける方が難しくなっています。

私としては距離を置く方針

私としては今後はネット情報からは距離を置きたいと考えています。やはり、株式投資は「自分の頭で考え、自分の責任で行動しなければ継続して勝てない」と考えるからです。

また、ネット情報に振り回され、せっかく構築した自分の軸が崩れてしまうことも恐れています。実際にSNSがない時代でも億を稼いでいたトレーダーは存在したわけで、株で勝つために”ネット情報は必須ではない”ことが分かります。

冷徹な自己責任の世界

この世界はすべてが自己責任です。他人の情報でもそれを取り入れた時点で、自分の責任です。

「利益を出すことが”目的”」なので、”手段”として他人の情報を参考に売買することは否定しませんが、失敗したときに他人のせいにしているようでは、生き残ることは難しいと思います。

この辺りの区切りをハッキリとした上で、ネット情報を有益に使いましょう。

初心者なら書籍で十分

もし、あなたがこれから株式取引を始めようとする初心者でどうしても知識と情報が必要、というのであれば、本屋に行き書籍を買うことをオススメします。

価格も安いですし、(当然ですが)信憑性の裏付けもあります。また、YouTubeの初心者向け動画も役に立つでしょう。

逆にいきなり投資セミナーなどに行くのはやめておいた方が無難です。右も左も分からない状態で、大金を払っても意味がありません。

ある程度知識がついてからなら、自己責任の名のもと何をするのも自由です。