この記事では、「株式投資で損切りできないとどうなるか」について、私の体験談を書いています。
【こんな悩みありませんか?】
- 株式投資で損切りするか迷っている保有株がある
- 損切りは大事というが、損切りしないとどうなるのか
結論、株式投資では生き残ること(市場に留まること)が最重要です。そのための方法として損切りは絶対に必要です。
- 株の損失を放置(塩漬け)するとどうなるか
- -320万円取引のいきさつ、結末について
- 悲惨な体験から学んだこと
株式投資には夢がある

株式投資には夢があります。会社員の給料はたかが知れています。今後も大幅な収入アップは望めません。自分の資産を大きく増やすには「投資」しかない。そう考えている人も多いでしょう。それは間違った考え方ではありません。
【株式投資の良い面】
- 株で儲けてFIREしたい!
- 米国株がいいらしい
- 億り人になりたい!
このように株式投資には夢があります。ですが、ひとたび株式投資の暗黒面に目を向けると、すべてが「自己責任」の一言で片づけられる。とても怖い世界でもあります。
【株式投資の悪い面】
- 信用取引、追証
- ナンピンからの塩漬け
- 連日のストップ安張り付き
- 蔓延する投資詐欺
この記事では、そんな株式投資の暗黒面の一部を私自身の含み損-320万円の取引体験をもとに解説します。この教訓をもとにみなさんも無謀な取引はやめましょう。
-320万の含み損 取引のいきさつ

ここからは、私が-320万円の含み損を抱えた詳細な経過と私がこの取引から学んだことを書いていきます。
いつ、どの銘柄を、どれぐらい買ったのか
この取引を始めたのは2011年の5月頃からだと記憶しています。購入した銘柄は「8604野村ホールディングス」です。超大手で、いかにも初心者が買いそうな大型株です。この銘柄は最終的に平均取得単価360円で現物23,000株を保有していました。
投資額は約850万円で、よくもまぁこんなお金どこから集めたかというと、
【投資資金850万円の出所】
- 家の貯金から借りたのが350万円
- 親から借りたのが300万円
- 自分の貯金が200万円
合計850万円となります。いま振り返っても正気とは思えない資金繰りでした。当時の私は、林輝太郎氏の投資本などを読んでおり「買い下がりも戦略のうち」などと考えていました。平均単価を下げるために株価が下げても買い増しており、気づけば資金いっぱいの23,000株を保有していました。
「何が」悪かったのか
「林輝太郎氏の手法が悪かったのでしょうか?」違います。押し目買いは、今でも日常的に使われる手法です。私がミスしていたのは、「下げ相場で買い下がりをしたことです」押し目買いは、上げ相場で使う手法です。
損失が-300万円オーバーに到達したときの心境
正直10年前のことなのでハッキリとは覚えていません。「最悪、自分の手持ち資金が200万だから、家の損失は100万かぁ」などと謎理論で”まだ、あわてるような時間じゃない”と、自分に言い聞かせていました。
こういった状況が1年以上続いたので、正直もうどうでもよくなっていました。よく「配当利回りがぁ~」とかいいますが、膨大な損失の前には配当金など焼け石に水状態です。配当金狙いの投資でも、損失が膨らむようであれば、躊躇なく損切りしましょう。
相場が急回復!一気に+200万円の利益に
そんな含み損生活が1年以上続いた後(2012年秋以降)に、株価が急に動意づきました。連日あれよあれよと持ち株が上がりだして、つい先日まで-300万円の損失が嘘だったように含み益が+200万円になりました。
私は嬉々として利確したのでした。損失-300万円の世界に沈んでいた人が、利益+200万円を目の前にしたら我慢できるわけがありません。
後日談、結果的に1000万以上の利益を逃す
私が利確した後も、株価はガンガンに上げていきました。私が利確したのが「450~460円」ぐらいでした。最終的に野村HDは980円まで上げました。さすがにMAX高値では売れなかったにせよ、1000万近い利益は逃したことになります。
これが後に言う「アベノミクス」の初動の上げでした。
-320万円の取引から学んだ4つの教訓

私はこの一連の取引で次の4つのことを学びました。
【株の塩漬け取引から学んだこと】
- 損切りの重要性
- 株式取引は余裕資金で行うこと
- 相場はタイミングが大事
- 自分の力量分しか稼げない
①損切りの重要性
とにもかくにも、早めの「損切り」これが相場で命をつなぐ必須スキルです。だれでも株を始めるときに読んだ本やサイトで、「損切りは大事」というのを学んでいるはずです。このブログでも、いたる所で何度も書いています。
でも実際に損失を目の前にすると実行できません。「知っていることと、できることはまったく別」の典型です。
【本当に損切りを理解するとは】
本当に損切りを理解するとは、実際に5万円、10万円の損失を無感情に執行できることです。
状況に応じて損切り額を決めるのではなく、取引開始時には「10万円分下がったら切る」と決めておきます。
⇒初心者が株式市場で生き残るための”5つのポイント”【1年以内に7割が退場】
②株式取引は余裕資金で行うこと
この出来事は相場の底で起こったことなので助かりましたが、天井からなら損失はもっと大きく家族にも大迷惑をかけていました。子供の教育費と親の老後資金の両方を同時に失っていました。失ってはいけないお金で株式投資をやってはいけません。特に初心者は損切りできないのでなおさらです。
【余裕資金だからこそ損切りできる】
①で損切りの重要性を書きましたが、余裕資金だからこそ「損切りできる」という要素もあります。
これが絶対に減らすことの出来ない「教育費や老後資金」であれば、損切りすることに躊躇してしまい、結果的に逃げ遅れて損失を広げてしまいます。
③相場はタイミグが大事(自分はどうして助かったのか)
のちに振り返って「自分はどうしてあの時、助かったのか」を考えてみました。答えは、「下げ相場の最後の時期に買っていたから」です。もちろん偶然ですが。これが上げ相場の最後の天井圏で買って、次の下げ相場をモロに食らっていたら損失額もこんなものじゃすまないし、塩漬け期間ももっと長かったでしょう。
2023年6月追記
株式市場は2013年のアベノミクスから2023年まで、10年間継続的に上げ相場が続いています。また、2023年6月には旺盛な海外勢の買いの影響もあり、日経平均は33年ぶりの高値を更新しました。
現在、日経平均は高値圏にあります。もしここから本格的な下げ相場に突入した場合、下落幅と下落期間は大きなものになる可能性が高いです。私のように「1年ちょっとで助かる」という見込みなどどこにもありません。今からの塩漬けは本当に危険です。つらいですがもし今現在、塩漬けしそうな株を保有しているのであれば早めの損切りを実行しましょう。
現物取引だから助かった
私が助かった理由のもう一つが「信用取引をしなかったから」です。すべて現物での保有でした。これが信用取引であれば、あっさりと維持率を割って強制決済されていたでしょう。その時点で、膨大な損失も確定してしまいます。初心者は、ほぼ損切りをできません。なので必ず最初は「現物取引」をしましょう。
④自分の力量分しか稼げない
確かに塩漬けという最悪の悪手を私は行いました。しかし、ポジティブに考えれば「大相場の初動」という、”超絶ラッキーなタイミング”で買いを入れていたということでもあります。にもかかわらず、私はその大相場に乗れず利益は(相場の大きさからすると)微々たるものでした。なぜなのか?
それは自分の力量(実力)がなかったからです。今なら“したり顔”で「あれがアベノミクスの初動だった」といえますが、当時はどうして株価が上がりだしたのかも分かりませんでした。それだけ市場の状況等を勉強していなかったということです。(実力不足)