こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン、4人家族。子供2人は社会人となり独立。現在、妻と二人で生活しています。
この記事は、「格安SIM携帯の導入」について説明する記事です。
物価高騰や社会保険料の負担増により、我々の生活費は圧迫されています。少しでもお金を節約するために、身近な携帯料金の見直しについて挑戦してみてはどうでしょうか。私もアラフィフですが、問題なく格安SIM携帯を使えています。
- 格安SIMの概要、料金の目安
- 格安SIMの導入方法
- スマホを自分で購入する時の注意点
- 初期設定・データ移行について
格安SIM(シム)とは
格安SIMとは、割安な価格で携帯電話サービスを行う電話会社のことです。飛行機でいうLCCのことです。手厚いサービスを省くことで、割安な価格でサービスを提供しています。具体的には、実店舗が少なかったり、携帯の設定をあなた自身で行う必要があります。
そのため、ある程度の知識が必要となりますが今の時代インターネットで調べれば大抵のことは分かります。大手の携帯電話会社(ソフトバンクやドコモ、au)では、この部分を店側が行ってくれます。
どれぐらい安いのか(料金比較)
格安SIMと大手携帯電話会社でどれぐらいの料金さがあるのか、ざっくりと調べてみました。(2023年10月現在・税込)
電話会社 | 1GBプラン | 5GBプラン ※1 |
マイネオ | 1,298円 | 1,518円 |
auスマホミニ | 3,465円 | 6,215円 |
au最安 | 2,178円 | 4,928円 |
わかりにくい料金体系
相変わらず大手の料金システムは分かりにくいです。au最安というのは、
- 自宅のネットでauサービスを使う
- 家族3名以上がauの携帯を使う
- auPAYカードの利用
これら3つの条件すべてを満たした場合の料金です。家族まとめてauまみれで割り引いたとしても、格安simの料金には届いていません。それどころか4GBプランでは“割引後でも”3倍以上です。
一度冷静になり考えてみましょう
ここまで消費者を縛りに縛った条件にしても、まだ高いという結果に。。。そこまでして大手携帯会社を使うメリットがあるのか? 一度考えてみましょう。
Yモバイル、UQモバイルもややこしかった
マイネオ以外の格安SIMの価格を調べてみましたが、Yモバイル、UQモバイル共に料金体系がややこしかったです。これは母体がソフトバンク、auということが原因と考えられます。お約束の自宅光回線や〇〇Payと抱き合わせが必要など、複雑になっています。
別にマイネオ推しではないのですが、マイネオは5Gなら〇〇円メンドクサイ条件なし!、とシンプルなのがいいです。
10年で200万円の儲け
私自身、「マイネオ」という格安SIMをもう10年近く使っています。電波が届きにくいなどの不具合もなく快適に使用できています。月々の利用料金は1,518円です。(5GBプラン)
家族4人、10年使うと200万の節約になる
この10年、格安SIMを使うことによって我が家でいくらのお金が節約できたのか考えてみます。今でこそ「ちょっと」は安くなった大手携帯会社ですが、10年前はそれこそバカ高い料金体系でした。
毎月の差額を1人5,000円、10年のうち約7年間を家族4人、3年間を夫婦2人で計算すると。
【10年で節約できた携帯料金】
- 20,000円(4人分)×12ヶ月×7年間=168万円
- 10,000円(2人分)×12ヶ月×3年間=36万円
- 合計:204万円の節約
節約と言えばしみったれた聞こえ方になりますが「200万円儲けた」と考えればすごくポジティブになります。
格安SIMに向く人
格安SIMに向くのは次の様な考え方を持つ人です。あなた自身はどうでしょうか?
【格安SIMに向く人】
- とにかく携帯の利用料金を安くしたい人
- 電話を使わない人
- 分からないことは自分で調べられる人
- 中国製スマホでも気にしない人(必須ではない)
①携帯の料金を安くしたい人
正直、格安SIMの魅力の大部分は「価格が安いこと」なので、現状の料金体系に不満がなければ格安SIMを使う必要はありません。ただ、携帯はもはや生活の一部で手放すことは出来ないので、これから先の何十年もの料金差は大きな金額となります。
10年で120万円の差に
格安SIMに変えた結果、1人5,000円、夫婦2人で月1万円のお金が浮いたとして。1年で12万円、10年で120万円のお金がかわってきます。。ちりも積もれば大きな差となります。
②電話を使わない人
調べてみると通話料自体は格安SIMでも大手でも22円/30秒のようですが、格安SIMの場合、大手のように通話し放題プランや家族間無料のサービスは無いようです。そのため、仕事などでよく電話をかける人は大手の方がイイかもしれません。
LINEの無料通話で十分
もっとも、今の時代LINEの無料通話で十分な気もします。私も誰かに電話をするときは、LINEの無料通話を使っています。
③分からないことを自分で調べられる人
格安SIMの場合、携帯の初期設定や機種変更時のデータ移行などは自分で行う必要があります。(もしかしたら、有料サービスがあるかも)そのため、分からないことは自分で調べて解決する必要があります。
アラフィフ主婦でもできる
もっとも、私の妻も先日機種変更をしましたが自力でデータ移行していたので、そこまで難しくはありません。そのあたりは、記事の後半で記載します。
④中国製スマホでも気にしない人
格安SIMの魅力は、携帯本体を自由に選べることです。そのため、10万オーバーのハイスペック機種から2万円台の怪しい?中国製スマホまで自分で自由に機種を選べます。さらには、メルカリなどのフリマアプリで中古の本体を買うこともできます。
メルカリで安く携帯本体を購入
私自身、料金だけでなく携帯本体の価格を抑えるために本体はメルカリで購入してきました。こういう自由度の高さも格安SIMの魅力のひとつです。
私の格安スマホ歴
格安SIMに変えてからの私のスマホ経歴は、ZTE(中国製)→Huawei(中国製)とすべて中国製スマホでした。(笑)中国製のスマホを選ぶ理由は「製品価格が安いから」です。機能面ではまったく問題ありませんでした。むしろ中国製の方がハイスペックな部分もありました。
次も中国製の予定
私が次回機種変更するときは、OPPO(中国製)かXiaomi(中国製)にするつもりです。価格帯は2万円~3万円とする予定です。
時代は変わっている
「バックトゥザフューチャーⅢ」の冒頭でデロリアンの壊れた部品を見て1955年のドクが「やっぱり日本製だ(笑)」とバカにする場面がありますが、1985年のマーティが「日本製が最高なんだぜ」というやり取りがあります。
時代は着実に動いています。中国製も一概に「安かろう悪かろう」の時代ではなくなっています。もっとも、40年たった今では「日本製が最高」というのも誤りかもしれませんが。。。
格安SIMの導入方法
ここからは実際に格安SIMを導入するためにはどうしたらいいのか説明します。まず、携帯を使うために必要なモノ3つを揃えます。
【導入に必要な3つのもの】
- 携帯電話会社との契約
- SIMカードの入手
- 携帯本体
補足として、①と②はセットです。携帯電話会社と契約すればSIMカードが手に入ります。
携帯電話会社との契約とSIMカードの入手
最初に行うのが、携帯電話会社との契約です。料金体系などを見比べて好きなところを選びましょう。格安SIMの会社は基本的に実店舗が少ない(メルカリの場合、大阪府下でも10店舗しかない)ですが、ヨドバシなどでも申し込めると思います。
もちろん、ネットでの申し込みも可能です。
申し込み前に決めておくこと
手続きをスムーズに進めるために、申し込みの前に考えておかなければならないことは、次の3つです。
【先に決めておく3つのこと】
- どの料金体系を申し込むのか
- 現在の電話番号を引き継ぐのか
- 携帯本体はどこで買うのか
①どの料金体系を申し込むのか
月々のデータ通信容量(月1GBまで、5GBまでなど)で判断します。普段の自分の月の使用量を考慮してどの料金体系にするのか決めましょう。参考までに私は月1GBちょっとの使用量のため5GBコースとしています。
自分のデータ通信量を調べる方法
自分のデータ通信量についてはスマホの「設定」→「モバイルネットワーク」→「データ通信量」で確認することが出来ます。(アンドロイドスマホの場合)
②現在の電話番号を引き継ぐのか
結論からいうと、電話番号は引き継げます。MNP(携帯電話ナンバーポータビリティ)というシステムがあります。ただ手続きが若干メンドクサイです。具体的には次のような手順です。ネットで調べれば丁寧に説明してくれるサイトがあります。
【電話番号の引継ぎ手順】
- 現在契約している携帯電話会社からMNPの「予約番号」を発行してもらう
- その番号を持って新しい携帯電話会社と契約、予約番号を提出する
- 現在の携帯電話番号が新しい携帯に引き継がれる
面倒なのは①の手続きです。また、予約番号には有効期限があり(取得から15日間)この期間内に新しい格安SIM会社と契約しなければなりません。
③携帯本体はどこで買うのか
先ほども少し触れましたが、格安SIMは携帯本体を自分で自由に入手できるのがメリットの1つです。そのため、大手のように「契約とスマホをセットで買う」必要はありません。もちろん、格安SIMでも「契約とセット」は可能です。
別途、本体を買いに行くのは面倒という人や、知識がなく下記のような失敗が怖いという人はセットで買えばいいでしょう。
【携帯本体の入手方法】
- 格安SIMの携帯電話会社でセットで買う(初回はこちらがオススメ)
- 自分で家電量販店やネットで別途購入する
別途、本体を買う時の注意点
自分で携帯本体を入手する場合の注意点が2つあります。SIMカードとセットで携帯本体を購入する人は、この項は読み飛ばしてもらって結構です。
【自分で購入する場合の注意点】
- その会社の対応機種かどうか
- SIMカードのサイズは合致しているか
①その会社の対応機種かどうか
SIMフリーの携帯本体は、日本製だけではなく怪しい中国製品などもあります。そのため、あなたが契約しようとしている格安SIM会社で「使えない」携帯本体もあります。そこで、各社のHPでは「動作確認端末」というものを公開しています。
動作確認端末かどうかチェックする
自分が買う携帯本体が、自分が契約している格安SIM会社の対応機種かどうか調べてから本体を買うようにしましょう。まぁ、家電量販店で売られているような携帯本体であればほとんど対応しているとは思いますが、念のため確認しておきましょう。
②SIMカードのサイズは適合しているか
SIMカードには大きさにより「3つの種類」があります。①標準SIM、②microSIM、③nanoSIMです。注意点は、自分の持っているSIMカードのサイズと携帯の対応SIMカードのサイズを合わせる必要があるということです。
例えばあなたが、契約した電話会社から「③nanoSIM」を入手したとします。その場合、携帯本体は、「③nanoSIM」に対応した機種を買う必要があります。ここで、「②microSIM」対応の携帯を買っても使うことが出来ません。注意しましょう。
ゲームソフトと本体の関係
いうなれば、ゲームソフトと本体の関係に似ています。ファミコンカセットを遊ぶにはファミコン本体が必要です。ファミコンのカセットをスーパーファミコン本体に差せないのと同じようなもので、SIMカードと携帯本体の規格は合致させる必要があります。
格安SIM導入前のチェックリスト
ここまで足早に格安SIMの導入について説明してきました。初めての人は何が何だか分からない。。。という人もいるでしょう。そこで次のチェックリストを自分で埋めてみて下さい。
チェック表
携帯電話会社に行く前に、下の表を埋めてみましょう。
どこの格安携帯会社と契約するのか | |
あなたの月々のデータ通信量はいくらか | |
どの料金プランとするのか | |
現在の電話番号を引き継ぐのか | ①引き継ぐ ②引き継がない |
携帯本体はどこで買うのか | ①SIMカードと一緒に購入 ②自力で購入する |
参考:私の場合
参考までに、私の場合チェックリストは次のように埋まります。
どこの格安携帯会社と契約するのか | マイネオ |
あなたの月々のデータ通信量はいくらか | 1GB超えるぐらい |
どの料金プランとするのか | 月上限5GBプラン |
現在の電話番号を引き継ぐのか | ①引き継ぐ |
携帯本体はどこで買うのか | ②自力で購入する。SIMのサイズはnanoSIM |
購入後の山場(初期設定とデータ移行)
格安SIMに変更した後の山場として、①初期設定と②データ移行があります。格安SIMの場合、この辺りの設定は自分で行う必要があります。ずっと大手の携帯会社を使っていて「携帯は貰ったらすぐに使えるモノ」と思っている人は注意が必要です。
【携帯入手後に行うこと】
- 初期設定
- データ移行
でも安心してください、先日妻が携帯本体を新しく買い増したが、ほぼ自分ひとりで対応できました。アラフィフの主婦でもできるので過剰に心配する必要はありません。
①初期設定
初期設定の主なものとして次の項目があります。
【初期設定でやるべきこと】
- SIMカードの取り付け
- ネットへの接続
SIMカードの取り付けについては、ネットで「SIMカード交換」、「SIMカード入れ替え」と検索すればいくらでも図解付きのサイトが出てくるので、そちらを見ながらやりましょう。
ただし、自分の携帯はネットが使えない状態となるので、家族の携帯か自宅PCなどが使える状態にしておきましょう。
ネットへの接続
自宅にWi-Fi環境が整っているなら、まずは自宅Wi-Fiへの接続を設定します。パスワードさえわかれば簡単に設定できます。これで新しい携帯でネット検索が出来るようになります。
APN設定
APNが何かは知る必要はありません。何をするかというとモバイル通信設定(外でネットに繋ぐ設定)を行います。アンドロイド携帯の場合、「設定」→「モバイル通信」→「モバイルネットワーク」→「モバイルデータ通信」→「アクセスポイント名(APM)」に進みます。
ここで自分の契約した会社を選択します。私の場合、マイネオのドコモプランなので「mineo-D」をチェックしています。この設定が終われば、一度Wi-FiをOFFにしてネットに繋がるか確認しましょう。
【APNの設定例】
②データ移行
携帯の機種変更で一番面倒なのがデータ移行です。LINEを始め、大量にアプリをインストールしている場合は、それらすべてを新しい携帯に持っていく必要があります。最近はデータ移行ソフトがあるので簡単にデータ移行が行えます。
妻はOPPO(中国製)の携帯にしたのですが、OPPO専用のデータ移行ソフトで問題なく旧携帯(Huawei)からデータを引き継げました。
まとめ
以上で格安SIMへの乗り換えは終わりです。確かに面倒です。ですが、この先10年単位でお金を節約できるので、面倒でもやっておくべきだと思います。
格安SIMへの乗り換え手順まとめ
格安SIMへの乗り換え手順をまとめると次の4段階です。
【乗り換え手順】
- 携帯電話会社との契約
- SIMカードの入手(①とセット)
- 携帯本体の入手
- 初期設定とデータ移行
①と②はセットで行います。初めての方は、自身で携帯本体を選ぶのはハードルが高いかもしれないので、格安SIM会社がSIMカードとセットで販売している携帯を選べばいいでしょう。
取り合えず1台試しにやってみる
初期設定とデータ移行も、1台上手く行けば他は同じ要領でできます。これを家族4人でやれば毎月2万円生活費が楽になる。と思えば、やる気も出てきます。
どうしても不安であれば、家族のうち誰か1人だけやってみて上手く行けば残りの家族も乗り換えるという方法もあります。