こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン、4人家族。子供2人は社会人となり独立。現在、妻と二人で生活しています。
この記事は、「高齢の親への接し方」について考える記事です。
先日ふとしたことから、高齢の父親の頑固さを知り、悲しくもあり対処法について私自身悩んでいるところです。高齢の親を抱えるアラフィフには、いずれ訪れる機会ということで私の体験談を掲載します。
- 高齢の父親の頑固さ、思考の柔軟性のなさ(体験談)
- 今後の2つの課題
事の発端は長男の誕生日会

事の発端は長男の誕生日会でした。長男も社会人となり家を出ているので、こういった機会(誕生日)にしか家族で集まることもないので、我が家に私の両親、長男を呼んで「みんなで夕食でも」ということになりました。
父親からの突然の質問
話の詳細に入る前に、登場人物を紹介しておきます。
【登場人物】
- 父:私の父(年金暮らし)
- 母:私の母(年金暮らし)
- 長男:社会人(独立している)
妻は会話の内容がヒートアップしているので、関わらないように退避していました。
災害時の非常電源について
父、私、長男がリビングでくつろいでいる時でした。突然、父親から私と長男に向かって「災害時のバッテリーを買おうと思うのだが、君たちはいらないか?」という質問がありました。
どうやら災害時に使う非常用電源(バッテリー)の購入を考えているらしく、必要であれば私と長男にも購入してくれるとのことです。気持ちはありがたいのですが、価格は1つ10万円するそうです。
私が感じた不安
私としては、”車中泊YOUTUBER”などが使用している大容量の電源をイメージしていましたが、まさしくそれだったようです。そして、この話を聞いて私がまっさきに思い浮かんだのが次の心配でした。
【私が感じた不安】
- 訪問セールスでも来て売り込まれたのか?
- 近所の家電量販店で売り込まれたのか?
というのも、高齢の父親と大容量バッテリーの接点はこれぐらいしかないと感じたからです。そして高齢者相手に上手く騙されているのでは?という心配がありました。
父の主張、私+長男の意見の食い違い
父からの提案に対して、私と長男の意見は一致しており、「必要ない」でした。ここから、「父VS私+長男」で問答が始まるのですが、まずはどうして大容量バッテリーが「必要と感じたのか」父の考えを聞くことにしました。
父の主張
父が大容量バッテリーが必要と考える理由は次の様なモノでした。
【大容量バッテリーが必要な理由】
- 携帯電話の充電及び携帯での情報収集のため
- 夜間の照明の確保のため
- 電子ケトルでお湯などを沸かすため
父親は東日本大震災級の災害を想定しており、近畿圏在住の我々としては南海トラフ地震への備えということは分かります。私も長男も災害に備えること自体は否定しません。
災害には強い立地
実家は内陸部の高台にあり、仮に南海トラフ地震が発生しても津波の心配はありません。また、近くに河川もなく高台のため近年の異常豪雨による浸水被害の心配もない状況です。幸いにも災害に対しては、非常に恵まれた立地にあります。
私と長男の主張
父の上記①~③の主張に対して、私と長男の意見は一致していました。
【大容量バッテリーが不要な理由】
- モバイルバッテリーで代用できる。それに携帯の基地局が被災すれば、そもそも携帯電話は使えない可能性がある。
- 懐中電灯とロウソクで十分代用できる
- カセットコンロとガスボンベがあれば十分代用できる
このように、安価な品で十分に機能を代替できるので「大容量バッテリーを準備する必要はない」というのが、私と長男の結論でした。
客観視の出来ない父

我々2人の意見に対して、父はまったく理解を示しませんでした。私としては、「そうだな。それがあればバッテリーはいらないか。」と考え直すと思っていたのですが、反応はまったく逆でした。
「お前らじゃ話にならん。バッテリーは絶対必要。お前らがいらなくても俺は絶対買う!」という内容でした。
その他の備えはガバガバ
さらに私と長男が不安になったのは、バッテリー以外の災害への備えはガバガバということです。例えば、
【その他の備えがガバガバ】
- 災害用の非常食の用意なし
- 災害用携帯トイレの用意なし
- カセットコンロとガスボンベの用意なし
- 飲料水の用意なし(これが一番驚いた)
さすがに不安に
このように他の備えがガバガバな状況でバッテリーの購入に固執する父を見ていると、さすがに悲しくなってきました。私と長男が「他に優先して準備すべきものがあるので、先にそちらを購入しては?」と主張しても一切聞き入れず。。。
まだ、母の方が理解力がありそういったものをどこで買えるのか聞いてきました。
このように、明らかに取って付けたように父がバッテリーのみを主張するのが、誰かセールスマンにでも不安を煽られたのかと心配している要因です。
我々はどうすべきなのか

私と息子はどのように対応すべきだったのか。結論としては、答えは見つかっていません。今後、高齢者への対応について本などで学ぶべき必要性を感じました。
2つの課題
今回の件から私は次の2つの課題を感じました。
【私が感じた2つの課題】
- このような固執(頑固さ)は、個人的な性格によるものなのか、加齢により誰にでも発症する症状なのか。また、その対処法。
- 自分がそうならないためにすること
私自身は今回の体験から、父親を反面教師とし柔軟な思考を保ちたいと思っていますが、加齢により、多くの人が柔軟な思考を失うのであれば、自分自身が同じようなことにならないか不安です。
事後報告でなくてよかった
今回のケースで唯一救われていたのは、「事前確認」であったことです。これが、「お前たちの分のバッテリーも買っておいたから」という事後報告であれば事態はもっと深刻だったでしょう。
高齢者は自分たちは、まだまだ適正な判断力があるとして、往々にして事後報告が多いです。妻の実家は、借地だった土地を地主から買い取ったことを事後報告してきましたが、明らかに不利な取引でした。
自分のお金だからでは済まない
こういう「買うべき、不要だ」の言い争いの時に相手側から出る伝家の宝刀が「俺の金をどう使おうが俺の勝手だ」というセリフです。個人的には、この意見は尊重されるべきだとは考えますが、額と用途にもよります。
今回の様に年金暮らしの父には適用できないと判断しました。いくら自分のお金とはいえ、老後の蓄えを無駄遣いするのはNGです。
アラフィフが覚悟すること
今回の件で「親の介護」という現実が足音を立てて”確実に”近づいているということをハッキリと認識しました。こういうものは、やはり本人に直に接してみなければその微妙な変化は感じられないのだと思いました。
今後は実家に行くペースを増やすなどの対策で、早期に変化を感じ取れればと考えています。