こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン。子供2人は独立、現在、妻と二人で生活しています。
この記事は、「40代・50代のリストラ対策」について悩んでいる人に向けた記事です。
【こんな悩みありませんか?】
- 平社員の自分がリストラ候補にならないか不安でしかたがない
- リストラ対策として何か事前にできることはないか?
その悩み、よくわかります。私自身、リストラ候補真っただ中のアラフィフサラリーマンです。しかも、転職により役職なしの平社員。
結論、
- リストラ候補とならないための「社内向け対策」
- 万一のリストラに備えた「自主的な対策」
の2本柱を実践しましょう。
- 「リストラ候補」とならないための5つの社内対策
- 「万一のリストラ」に備えた3つの自主対策
アラフィフは、お金の負担がもっとも重い時期
40代・50代、とくに「40代半ば~50代前半」のいわゆるアラフィフは、お金の負担がもっとも重い時期に突入します。
①子供の大学入学による教育費のピーク、②住宅ローン、③自身の老後資金。加えて④親の介護費用と4重苦の状態です。
【アラフィフはまさに4重苦】
- 子供の教育費がピークに
- 住宅ローンの返済
- 見え始める老後資金の準備
- 親の介護費用の心配
リストラが追い打ちをかける
このような4重苦の状態に追い打ちをかけるのが「企業によるリストラ」です。多くの企業では45歳以上がリストラのターゲットとされます。まさに、我々の世代は「格好の的」となります。
リストラされている場合じゃない!
自分たちがリストラ候補だからといって「ハイそうですか」というわけにはいきません。気持ちとしては「リストラされてる場合じゃないんですけどっ!」というのが本音です。しかし、気持ちだけではどうしようもありません。
リストラ候補とならないための対策を考えていかなければなりません。
リストラ対策の2本柱
私はリストラ対策には2つ方向性があると考えています。
【リストラ対策の2本柱】
- リストラ候補とならないための「社内向け対策」
- 万一のリストラに備えた「自主的な対策」
この2本柱を主軸に「収入の継続」を目指します。
①社内向けの対策
文字通り、会社内へ向けた対策です。目標地点は「社内でのリストラ候補に挙がらないこと」そのためにはスキルアップや業務内容の改善を行い、必要とされる人材になることです。
【5つの「社内向け」リストラ対策】
- 業務の幅を広げる
- 年齢に求められる仕事をする
- 顧客を増やす
- 資格取得
- 上司との良好な関係を維持する
②自主的な対策
自主的な対策とは、万一リストラになった場合に備えて常日頃から事前準備をしておくことです。具体的には再就職先の下調べや生活状況の改善です。これらの努力は社内ではなく自宅で行うことになります。
【万一に備えた3つの「自主的」対策】
- 同業者、外注先との人脈づくり
- フリーランスへの転身準備
- 複数の収入源の確保
社内向け5つのリストラ対策
私が実践している社内向けリストラ対策の方針は、次の3つの要件を満たせるような人材になることです。
【目指すべき3つの要件】
- 利益を生み出す人になる
- いなくなると困る人になる
- 平均点以上の評価を得る
そのために、つぎの5つの努力をしています。
【5つの「社内向け」リストラ対策】
- 業務の幅を広げる
- 年齢に求められる仕事をする
- 顧客を増やす
- 資格取得
- 上司との良好な関係を維持する
①業務の幅を広げる
自分があつかえる業務の幅を広げる努力をしています。上司から自分の未経験のジャンルの仕事を打診された場合は、積極的に受けるようにしています。
業務の守備範囲が広い人は、「一人で何役もこなせる」ので重宝されます。社員を複数人雇わなくても、その人1人がいれば事足りるからです。
会社の新規開拓ジャンルに食い込む
社内や部署内で初めて取り組むジャンルの仕事が発生した場合は、積極的に参加するようにしています。新規ジャンルに取組んだ結果、社内(部内)でその業務をこなせるのが“自分しかいない”という立場になれば、「いなくなると困る人」になりストラ候補とされる確率は減ります。
②年齢に求められる仕事をする
新人には新人の、若手には若手の働き方があります。同じように中堅以降にも年齢に見合った働き方が求められています。40代以降に求められる働き方は「マネジメント力」です。
実質的に手を動かすのは新人や若手にまかせて、総括的に業務を監督する仕事が求められます。
上司の評価に不満のある人へ
自分の仕事が正当に評価されていないと感じる人へ。もしかしたら、仕事の評価が下がる「3つのNG行為」をしているかもしれません。
【仕事の評価が下がる3つの行為】
- 1人で仕事を抱え込む
- 仕事の流れを止める
- 仕事が丁寧すぎる
上記3つに心当たりのある人は、今すぐに改善したほうがいいでしょう。
⇒【仕事の評価】上司に評価されない「3つのNG行為」悔しい思いをしないために
③顧客を増やす
自分の顧客を増やせば、そのルートから多くの仕事が入ってきます。顧客を増やすほど、年間の売上げノルマも達成しやすくなります。大きな売上げを出す人を会社はリストラしないでしょう。
顧客といっても表面的な付き合いではなく、「この仕事は○○さんにお願いしたい」というぐらいの密な付合いまで持っていく努力をしています。
【顧客との関係を太くするための工夫】
- 別件でのちょっとしたお願い事や相談にも対応する
- メール等へのレスポンスは最速で
- 「いわれた仕事+α」で仕事を返す
- コミュニケーションを大事にする(雑談力の向上)
④資格取得
資格といっても国家資格から民間資格までピンからキリまであります。そのため単に資格を取りまくる、というのは効率が悪いです。
“業務独占資格”や“必置資格”、特定の業務を受注するための要件となる資格など、会社にとって欠かすことのできない資格の取得が有効です。
自分の会社のHPの有資格者のページを見て「自分の会社で資格保有者が少ない資格」を狙って取得するのも効果的です。
自社でその資格を持っているのが自分1人であればリストラの対象とされる確率は減るでしょう。
⑤上司との良好な人間関係を維持する
残念ながら上司も人間です。最終的には「自分の好み」でリストラ候補を選ぶ可能性もあります。こびへつらう必要はありませんが、上司から何度注意されても自分のやり方を貫くなど「自ら嫌われるような振る舞い」はやめましょう。
上司が「年下なら」
私もそうですが転職した場合、上司が年下という事例は少なくありません。年下上司との人間関係が上手く行っていないという人は、下記の記事を参考にしてください。
⇒アラフィフ平社員が教える 年下上司との付き合い方、距離感、接し方、口調
自主的な3つのリストラ対策
「リストラ候補に挙がらない」という対策だけでは万全とは言えません。最悪の事態を想定して心構えや簡単な準備はしておきましょう。最悪の事態とは、自分がリストラされたり、会社が倒産し無職になることです。
【万一に備えた3つの「自主的」対策】
- 同業者、外注先との人脈づくり
- フリーランスへの転身準備
- 複数の収入源の確保
①同業者、外注先との人脈づくり
「転職」となると普通はまったく知らない会社への転職ですが、知っている会社への転職も1つの方法です。そのための手段として、日頃から同業他社の担当や外注先の担当者と親しくしておくことも大事です。
②フリーランス(個人事業主)への転身準備
フリーランスであれば、採用面接に合格する必要がありません。ただ、職種によってはフリーランスへの転身が難しいものもあります。たとえば、販売職や営業などです。やはりここは技術職が有利となります。課題は「すぐに仕事がみつかるか?」ということです。
会社にいたころは「会社という信用」があったので、顧客も仕事を発注してくれていました。しかし、フリーランスとなった一個人に引き続き仕事を回してくれるかが問題です。この部分は業種に大きく左右されます。
【フリーランスの注意点】
- フリーランスが可能な職種かどうか
- すぐに仕事がみつかるか
- 顧客が一個人に仕事を発注してくれるか
③複数の収入源の確保
あらかじめ「副業や社外活動」による複業により、今の会社以外の収入源を確保しておくことです。複数の収入源を持つことは、最悪の事態に対するリスクヘッジになります。
【複数の収入源を持つメリット】
- 1つの収入源がダメになっても、他からの収入で生活できる
- 定年等に縛られない働き方ができる
- 1か所からの収入よりも所得が増える
実際にリストラや倒産となった場合
まずは落ち着きましょう。
とりあえず、生活費の確保を考えます。子供が巣立っていれば夫婦二人のアルバイトで生活費をまかなえるかもしれません。そうなれば、貯金を切り崩さなくても生活していけます。
退職金の上乗せや失業保険もあります。一定期間の生活費が確保されいれば焦る必要はありません。私も子供を抱えた状態で40代で無職になりましたが、なんとか切り抜けました。悲観しても現状は変わりません。冷静になりましょう。
【まずは落ち着いて考える】
- 子供が巣立っていれば夫婦2人のアルバイトで生活費をまかなえないか
- 生活が成り立つなら貯蓄を取り崩す必要はない
- 退職金の上乗せで住宅ローンや老後資金をクリアできないか
- 失業保険、アルバイトで転職までの時間を確保する
- 生活が成り立てば「心に余裕」が生まれる
当面の生活が保障されているのであれば、心に余裕を持つことができます。あせって不利な条件で転職する必要がなくなります。