2024年8月5日の大暴落から約2か月半、日経は再び4万円にタッチした。3か月も経たないうちに4万円に戻すなど、あなたは想像できただろうか。「こういう結果を知っていれば8月に買いまくったのにぃ」と言うのは簡単だが、恐怖が支配しているあの状況で実際に買い出動できる人はほとんどいない。絶対に安全だからと言われても、橋の上からバンジージャンプしたくないのと同じだ。
日経があっさり戻すということは、それだけ金融に関する人々の記憶は忘れやすいということだろう。だからこそ人は同じ失敗を繰り返すのだ。今後、高値更新で景気のいい話が出てくると多くの人は乗り遅れたくない気持ちで、また株を買い高値掴みをしてしまう。まさにバンドワゴン効果だ。儲けるためにはこういった本能に従った取引をやめる必要がある。
ただ、4万円タッチ後は千円以上下落しパッとしない展開が続いている。心理的に楽観になるにはまだ先だろう。もっとも、そこは買い場ではなく売り場なのだが。