お金の話

【円安の進行】毎日、日本の価値が下がって行く

S&Pの利益は増えたが・・・

 ここ数日毎日のように保有するS&Pの利益がやたらと増えている。指数は対して動いていないのになぜ?と思っていたら円安の影響なのだろう。高市が首相に決まってから円安が止まらない。この前まで1ドル147円だったのが、この記事をUPした2025/10/10現在は、153円に到達している。

 以前までは、円高・円安についてあまり興味が無かったのだが、こちらの記事で円高・円安について調べてから、円安はよろしくないと思っている。どちらかと言えば、円高の方がマシだと思う。円安になると、結局日本という国の価値が下がっていることに他ならない。

安く見られる日本

 よくインバウンド観光地で、和牛の串焼きが3,000円などで売られている。日本人からすれば、ボッタクリ価格で「誰が買うねん」と思うのだが、アメリカ人からすれば安い部類に入るのだろう。日本人が東南アジアの国々に行ったときに、1食25円なのをみて「安っす」と思うのと同じである。だが、現地の人にはとっては25円は、手の出ないボッタ値かもしれない。それだけ”見えざる格差”があるということだ。

 円安が進行するということは、日本も同じように他国から安く見られるということである。25円化が進んでいるということだ。中国人が日本人の手が出ない億ションや日本の土地を買いまくっているのも、日本の価値が低いからだ。価値がない(円安)よりは、価値がある(円高)方が良いに決まっている。

物価高に苦しむ日本人

 為替のたちが悪いところは、株などに無関係な人にもダメージが及ぶところである。日経平均が大暴落しても、株を保有していな人はノーダメージである。しかし、円安になると輸入価格の増大を招くというかたちで、多くの人々に影響が出る。

 例えば小麦の輸入価格が上がるので、今後またぞろ値上げラッシュで物価高となるのだろう。輸出品の価格も上がって企業が儲かるかもしれないが、日本企業は社員への還元が少ないので、結局国民は低所得のまま物価高に苦しむことになる。

株を持っていれば解決するのか

 こういう時に「やっぱ、預貯金だけでなく株や外貨(ドル)などを保有しないと」という意見が多数出て来る。間違ってはいないのだろうが、「保有しているだけ」では解決にならないと思う。

 円も株価も循環している、いずれ下がる時が来る。そうなると株などの資産価値も目減りするし、円高になれば円の価値も自然と上がるだろう。いつかは預貯金と価値が同じになるかもしれない。確かに、ながぁ~~い目で見れば、株価(インデックス指数)は右肩上がりなので持っているだけで資産は増える。

 だが、残念ながら人間の寿命は無限ではない、お金はあの世に持っていけない。結局、使えないお金は持っていないのと同じではないのか。まぁ、心の安定は得られるだろうが。

完璧な正解など無い

 ぐだぐだと結局何が言いたいんだ、と言われそうだが特にこれと言った正解は無い。すべては自分の頭で考え、自分が最適と思うことをしなければならないのだ。そして、その責任は自分で取る。持ち続ければ使う前に寿命が尽きる。売れば売ったで天井を当てることができないと嘆く。他人に頼れば他人のせいにしてしまう。なんともな世界に我々は生きている。