人間、年齢を重ねるにつれ色々なことを経験し学んでいく。大げさに言うと悟りを開くようになる。私が悟ったことを書いてみる。
手に入らなくてよかったという解釈
その人に必要なものは、否が応でも自然と手に入る。欲しくても手に入らなかったものは、その人には必要なものではなかった。私はそう考えるようになった。
例えば、
・長年付き合った恋人と別れた ⇒本当に結婚すべき人は他にいる
・面接で会社を何十社も落とされた ⇒本当に行くべき会社は他にある
・取れると思っていた仕事が受注できなかった ⇒その仕事は実は問題ありで、受注しなかったことで難を逃れた
このように、手に入らなかったものは実は、「手に“入らなくて”よかった」という解釈である。何か見えざる力が働いており、良い意味で手に入らなかったのだ。
本当に必要なものは自然と手に入る
逆に本当にその人に必要なものは、黙っていてもおのずと手に入るように出来ていると信じている。例えば、タイミング悪く忙しいからと断った仕事が、後日もう一度依頼が来て結局受注することになる。そしてそれが、将来的に大きく育つなどである。
もちろん手に入れるための努力は必要である。なんの努力もなしに、「果報は寝て待て」的に降って湧くことを考えているのではない。努力をした結果、得られなかった時の考えである。
トータルでプラスにする
私はこの2年間、前任者(ミスが発覚すると、さっさと会社を辞めてトンズラした)の尻拭いの仕事をずっとやらされてきた。前任者の提案内容がメチャクチャでいわれもなく、取引先から叱責されることもあった。「なんで私が」と思いながら謝ったりもした。本当に辛かった。まぁ、その会社とは今はもう手も切れて楽になったが。
しかし、代わりに私が前任者から得たものもある。別の取引先1社と、あまり活用していなかった外注先である。今年はその別の取引先から大きな仕事を受注できた。また、外注先に関してもよくよく話を聞くと、非常に優秀で今では多くの仕事をお願いしている。
後から取り返すことは可能
尻拭いをさせられている時は、完全なマイナスであったが、現在はトータルではプラスになっていると考えている。これも前述の「自分に必要なものは自然と手に入る」という考え方にも結び付いている。マイナスは一時的なモノで、損切りすれば継続性は無い。しかし、プラスは育て方次第で毎年収穫ができる。取り戻すことは可能だ。
ポジティブ思考に変える
世の中、辛いこと、理不尽なことが多い。しかし、終わってみればよい経験が出来たと思えることが多い。自分がそこから何かを得、トータルでプラスに出来ればよいと考えている。
①手に入らなかったものは、私には必要のなかったもの
②手に入らなかったものは、私の不幸を避けるために手に入らなかった
③手に入るものは、黙っていても自然と手に入る。向こうからやって来る。
④最初はマイナスでも、トータルでプラスに持っていくことができる
