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【優先したいのは?】最上階、南向き、角部屋 マンションの住み心地・感想

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こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン。子供2人は社会人となり独立。現在、妻と二人で生活しています。

この記事は、「マンションの最上階・南向き・角部屋の住み心地」について気になる人に向けた記事です。

【こんな悩みありませんか?】

  • マンションの最上階、南向き、角部屋の住み心地はどうなのか
  • 夏の暑さ、冬の寒さの影響はどうなのか
  • その他、メリット・デメリットはあるのか

私は現在、マンションの最上階、南東向き、角部屋住んでいます。その体験談から、住み心地・感想をレポートします。

結論、最上階・南向き・角部屋、この3つの要素のうち私がもっとも優先したいのは「角部屋」です。

【この記事で分かること】
  • マンションの資産価値を決める3つの要素
  • 「最上階・南向き・角部屋」の住み心地
  • 3つの条件の優先順位とその理由

マンションの資産価値を決める3つの要素

マンションの資産価値を決める要素は、「築年数」や「立地条件」など様々あります。

同じマンション内であれば、「階数・部屋の場所・部屋の向き」の3つが大きな影響を与える要素となります。

【マンションの資産価値を決める3つの要素】

  1. 部屋の階数
  2. 部屋の場所
  3. 部屋の向き

①部屋の階数

一般的に階数が高くなればなるほど、眺望や日当たりや良くなるので資産価値は上がります。

その中でも、最上階は限られた部屋数しかないため資産価値がより高くなります。

②部屋の場所

マンションは長い廊下に多くの部屋を配置します。部屋の場所は角部屋中部屋に分けられます。

角部屋は採光や風通し、隣戸の騒音が少なく、また部屋数も限られるので中部屋に比べ資産価値が高くなります。

③部屋の向き

マンションに限らず建物は日当たり面から、南向きが最も資産価値が高くなります。南向きであれば長時間の日照を期待できます。

価値としては南向きを一番として、東向き>西向き>北向きの順になります。

最上階・南東向き・角部屋に住んでいる

私は現在、幸運にもマンションの「最上階・南東向き・角部屋」という3つの要素をすべて兼ねそろえた部屋に住んでいます。

この記事ではマンションの部屋選びについて検討されている人のために、実際の住み心地についてレポートします。

現在の部屋の情報

我が家の部屋の状況を簡易的に示すと、上の図の通りです。

【現在のマンション】

  • 12階の最上階
  • 北面に廊下と玄関があり、南東の2面に面している角部屋
  • バルコニーは2つあるが独立している
  • リビングの東側、南向きの部屋にそれぞれ窓がある

「最上階」の感想

最上階の住み心地について次の5項目についてレポートします。

【「最上階」の住み心地5項目】

  1. 日当たりと風通し
  2. 騒音問題
  3. 冷暖房効率
  4. エレベーターの移動
  5. その他不安面

①風通しはよい、日当たりの影響は少ない

最上階なので日当たりはよいです。

しかし多少、回数が下がったからといって大きく変わることはないので、日当たりは最上階にこだわる要素ではないと考えます。

風通しは最上階だからといって特別の恩恵はありません。どちらかというと角部屋の影響の方が大きいです。

②上階の騒音がないのは快適

上階の生活音がないのは快適です。外部からの騒音ですが、我が家は12階という高さなのでそこまで軽減はされません。

その他、大雨の時にマンションの屋根に打ち付ける雨音が気になる時があります。

以前住んでいたマンションは上階の住人がドスドスと歩くので、足音が非常に気になっていました

③天井の冷気や暑さは感じない

角部屋の項で詳しく書きますが冷暖房効率への影響はあります。

最上階だけであれば角部屋と違い開口部(窓)がないので(天井のみ)、影響は少ない方です。

やはり側面からの冷気の方が体感的に感じます。

④エレベーターの移動は気にならない

タワーマンションであればエレベーターの待ち時間や移動にストレスを感じるかもしれませんが12階程度では苦痛には感じません。

エレベーター移動のストレスよりも高層階のメリットの方がはるかに大きいです。

平日は出勤時と帰宅時の2回しかエレベーターを使わないので苦になりません

⑤防犯面と雨漏りが不安要素

その他の不安面として、防犯面と雨漏りの不安を感じています。

(1)防犯面

屋上からの侵入が不安要素です。バリケード等の防犯対策をしているとはいえ、外階段を昇れば誰でも屋上まで到達できます。

そこから我が家のバルコニーへは容易に侵入できます。特に夏場は風通しを確保するため、窓を開放しているので気になります。

施錠以外のこれといった防犯対策を行えないのも不安です

(2)雨漏り

雨漏りは最上階の各部屋で一手に引き受けることになります。マンションの老朽化に伴い屋根の防水性能も低下します。

また、雨漏り以外にも空気抜きのダクトが最上階の部屋の上を横向きに通っていることがあります。

リフォーム時に水漏れが見つかる

我が家ではリフォームの際にトイレ上に配置されていたダクトから水漏れが見つかりました。原因は老朽化です。

マンションの管理費で修繕してもらいましたが、こういった被害も最上階特有のものです。

雨漏りは分かった頃には相当被害が拡大しているのが難点です

「最上階」の総評

私が感じる最上階への評価は「そこまでこだわるものではない」です。

【最上階のメリット】

  • 日当たりが良い
  • 上階の生活音がしない

【最上階のデメリット】

  • 防犯面の低さ
  • 雨漏り等の心配

メリットとデメリットを比べるとマイナス面(防犯と雨漏り)の方が大きいと判断します。

眺望や日当たりにこだわるのであれば、最上階から1つ下の階にするほうがトータルで大きな恩恵を受けられるでしょう。

マンションの構造上、屋上へ行くのが困難であれば防犯面の心配はなくなります

「角部屋」の感想

角部屋の住み心地について次の5項目についてレポートします。

【「角部屋」の住み心地5項目】

  1. 日当たりと風通し
  2. 騒音問題
  3. 冷暖房効率
  4. 部屋の間取り
  5. その他

①日当たりは抜群・風通しもよい

角部屋は日当たり、風通しの両方が良いです。日当たりは採光面が2面あるので室内がとても明るく快適です。

以前に住んでいた中部屋のリビングでは1日中照明をつけていましたが、現在は奥まった部分の照明をつける程度で十分です。

風通しが快適

風通しについても快適です。南面と東面で風が抜けるのでリビングの風通しがとても良いです。

北面の窓を開けてもたいして風通しはよくなりません。

同じ階の中部屋では北側の玄関に内扉をつけて解放し風通しを確保しているようですが、角部屋の我が家ではその必要はありません。

角部屋では採光、風通しの両方が得られます

②騒音は片側のみで快適

隣戸からの生活音が半分に軽減されるのは快適です。

外部からの騒音は開口部が2面あるので倍になるか、といわれるとそこまでは苦痛に感じません。

内窓の防音効果が非常に高い

冬場はリフォーム時に取り付けた内窓(二重サッシ)の防音効果が非常に優秀で外部の音は、ほぼ聞こえない程度に軽減されます。

③側面の露出が非常に寒い

角部屋の冷暖房効率への影響はあります。引っ越してから夏、冬と体験しましたが冬の寒さを非常に感じています。

以前の中部屋でもエアコンはつけていましたが、朝の着替える時や夜間の一部だったのが、現在は朝起きたらすぐに暖房、夜もつけっぱなしとなってしまっています。

最上階、角部屋で寒さ場が倍増

やはり開口部が2か所あることの影響が大きいです。内窓をつけているとはいえ窓からの冷気を感じます。

さらに最上階・角部屋ということで角部屋単体よりも影響は大きいです。寒さは夜にこたえるので、日当たりの良さの恩恵も受けることができません。

夏場の暑さはあまり感じない

冬の寒さはこたえましたが、夏の暑さはそれほど感じていません。

むしろ角部屋の風通しのおかげで、中部屋より快適に生活できていると感じています。

暑さ寒さは、個人的な許容値の問題も大きく影響します。

我が家は夏の暑さには耐性が大きいので、夏場は「最上階・角部屋は暑いと聞くけど、それほどでもなかったね」といっていましたが、冬場にひしひしとその影響を実感することになりました。

④バルコニー2ヶ所は快適

通常、角部屋は大きく部屋割りがされていますが、我が家は逆に中部屋に比べて小さくなっています。

角部屋の恩恵としてバルコニーが2か所あります。

ただ、バルコニーが連結されていないのが残念なのと、2か所あっても東側のバルコニーはほとんど使っていません。

洗濯物は南側のバルコニーで十分なので、東側のバルコニーを使う理由がありません

⑤廊下からのぞかれることがない

角部屋の恩恵として廊下の独占感を感じています。廊下の突き当りなので、自分の家の前を誰も通らないのはとても快適です。

夏場に北部屋の窓を開けていても、通りすがりにのぞかれることがないという安心感があるだけで精神的に違います。

(もちろん、カーテンは閉めています)

「角部屋」の総評

私が感じる角部屋への評価は「角部屋は快適」です。

【角部屋のメリット】

  • 二面開口のため日当たり、風通し共に良い
  • 隣戸の騒音が半減される
  • バルコニーが広い
  • 家の前の廊下を人が通らない

【角部屋のデメリット】

  • 冷暖房効率の悪さ(最上階よりも厳しい)

メリットとデメリットを比べると、プラス面の方がはるかに大きいと判断します。

なんといっても、二面開口による部屋の明るさ、気持ちよさ、風通しの良さが非常に快適です。マイナス面は冷暖房効率のみです。

「南東向き」の感想

南東向きの部屋の住み心地について次の2項目についてレポートします。

【「南東向き」の住み心地2項目】

  1. 日当たりと風通し
  2. 冷暖房効率

①日当たりは良い、風通しへの影響はなし

南向きの日当たりは良いです。夏場は太陽がマンションの真上を通ります。そのため部屋に直接、日が差し込むことはありません。

日当たりは悪くなりますが、直射日光が当たらないため夏の猛暑を避けることができます。

冬場は逆に早朝から朝日が部屋に差し込みます。暖かく気持ちはよいのですが、クロスや家具、書籍の日焼けが気になります。

冬場はほぼ1日中部屋に日が差し込むので、日焼けを避けるためレースのカーテンを閉めっぱなしとなります。

冬場はレースのカーテンを閉めっぱなしなので眺望は期待できません

東からの日当たりの恩恵

東の窓からは年間を通して朝日が入ります。これは非常に心地よく、また部屋の明るさも確保されます。

夕方(西日)の明るさは期待できませんが、平日の夕方は会社にいるので夕方の明るさは必要ありません。

それよりも、朝食~出勤までの朝のひと時を気持ちよく過ごせる東向きの方が恩恵が大きいです。

風通しは、常に変化するので方位による違いを感じたことはありません。

②冷暖房への影響はほとんどない

北側の部屋と比べると冬場の南側は1日中、日があたるので暖かいです。

といっても暖房が不要になるほどの暖かさではありません。夏場は北側の部屋の方が快適です。

「南東向きの部屋」の総評

私が感じる南東向きの部屋への評価は「南東の部屋は快適」です。

【南東向きのメリット】

  • 夏場は部屋の真上を太陽が通り、直射日光が当たらない
  • 冬場はほぼ一日中、部屋に太陽が差し込む
  • 朝日は気持ちが良く出勤まで快適に過ごせる

【南東向きのデメリット】

  • クロスや家具等の日焼けが気になる(とくに冬場)
  • 冬場は1日中レースのカーテンを閉める必要があり、眺望が期待できない

メリットとデメリットを比べると、プラス面の方が大きいと判断します。

日中の日当たりのよさ、朝日の心地よさは精神的にも大きなプラスです。

最上階・南向き・角部屋 優先したい要素は?

「最上階・南向き・角部屋」に実際に住んでみた感想を述べてきました。しかし、快適さはそのまま価格に反映されます。

多くの場合、どこかを「妥協」しなければなりません。そこで、この3つに優先順位をつけるとすると次のようになります。

【条件の優先順位】

角部屋>南東向き>>最上階

もっとも優先したいのは「角部屋」

もっとも優先したいのが「角部屋」です。角部屋は、ほぼメリットしかありません。

とくに採光面と風通しの良さ何十年にもわたりその恩恵を受けることができるので、多少無理をしても得たいメリットです。

また、売却時も角部屋という資産価値は反映されるでしょう。

次に「南東向き」

角部屋と南東向きの組み合わせは、かなりの快適さを生み出します。

ただ角部屋の時点で採光と風通しの良さは確保されるので、「南東向き」をそこまでこだわらなくてもいいかもしれません。

もっとも妥協できるのが「最上階」

最上階は、防犯と雨漏りという2つの不安要素を抱えることになります。

最上階でなくとも上層階の南東向き角部屋であれば、快適な生活は確保できます。

私としては3つの要素のなかで最も優先順位が低いと判断します。

中古マンションの住み心地・感想

現在、中古マンションの購入を検討されているのなら、こちらの記事で中古マンションの住み心地について解説しています。参考にしてください。

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