こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン、4人家族。子供2人は社会人となり独立。現在、妻と二人で生活しています。
この記事は「投資詐欺の危険性」について考える記事です。
結論、何事も疑うクセを持って自分の「お金」は自分で守りましょう。
- 金融リテラシーが必要な理由
- 投資詐欺とはどんなものか(参考動画あり)
- 投資詐欺から身を守る3つの方法
あの手この手で、あなたのお金が狙われている
嫌な上司や取引先と関わらず自分で稼いで生活したい。そんな望みは誰にでもあります。どうしても今の現状から抜け出したい。そのためには、手っ取り早くお金を稼ぐ必要がある。しかし、そういう心理や欲望はだます方も百も承知でそこを狙われます。
アラフィフは絶好のカモとなる
我々アラフィフから上の世代は、お金に関する教育を受けていないので、よけいに騙されやすいです。いわば、ワクチン未接種の状態です。とくに人生での給与がピークに達する50代や、退職金を貰う60代は絶好のターゲットとなります。
アラフィフが狙われやすい理由
- 加齢とともに思考能力、判断力も鈍って来る
- 人生において収入もピークで老後に向けたお金もある
- 老後不安からお金を増やしたいという「願望」がある
金融リテラシーとは
巷でよく聞く「金融リテラシー」とは、お金に関する知識と判断能力です。具体的な例の一部を挙げると、株や為替などに関する知識と理解です。詐欺に引っ掛からないためには、最低限の常識的な金融リテラシーを身に着けておく必要があります。
どうして金融リテラシーが低いのか
日本人は総じて金融リテラシーが低いといわれています。なぜなのか?結論からいうと、学校でそういった教育を受けていないからです。知らないことは理解もできず、良し悪しの判断もできません。
余計なことは知らず、働けばいい
日本人は今でも「お金は汗水たらした労働で稼ぐもの」という考えが根強くあります。一見して労働を伴わないように見える、例えばYouTubeや投資など「楽して手にしたお金は汚いモノ」と考えます。
そのためお金に関する知識など必要なく、ただ”真面目に働くこと”が正しいという考えを刷り込まれてきました。とくに我々昭和世代は、こういった考えの中で育ちました。
金融リテラシーが必要な理由
ただ、今の時代になって金融リテラシーは必要だと叫ばれています。我々アラフィフからすれば完全にハシゴを外された感じで「そんなこと今更言われても・・・」的なところもあるでしょう。
しかし、投資詐欺から自分の身を守るためには、金融リテラシーは必要となります。
「投資セミナー」参考動画
金融リテラシーが必要な「最大」の理由は、投資詐欺などから自分の身を守るためです。他には、投資で成功するためといった理由もあります。
まずは参考のために、こちらのYouTube動画を見てください
実際に自分がこういう場(投資セミナー)に行ったときに、正常な判断ができるのか。家に帰って冷静になれば「おかしい」と気づくかもしれませんが、その場で急かされて決断を迫られた場合は、どうなるか分かりません。
投資詐欺に引っかかる2つの理由
多くの人が投資詐欺に引っ掛かる理由は、次の2つが考えられます。
【投資詐欺に引っ掛かる理由】
- 無知ゆえに判断できない
- 欲に目がくらんで判断ができない
①無知ゆえに判断ができない
無知(金融リテラシーがない)なので、相手の言っていることが「正しいのか、間違っているのか」の判断ができません。
動画の中でもあった「ドルが紙くずになる(暴落する)」と言われた時も、日常的に外国のドルに関して関心がないので、「それが正しいのか、そもそもそんなことがあり得るのか」が分からない状況です。
知っていることだと正常な判断ができる
逆に自分のよく知っていることだと、正常な判断ができます。「日本円が2年以内に紙くずになるらしい」と友人にいわれたら、あなたは信じるでしょうか?まず、信じないでしょう。
知っていれば鼻で笑えることも、知らないと正常な判断ができません。円なら笑えるが、ドルなら「え、マジ?」ってなるかもしれません。
【投資詐欺の実例】
無登録で貴金属パラジウムへの投資募った男逮捕 32億円の違法出資
上記はYahooに記載されていた記事です。私もパラジウムがそもそも投資対象になるのかどうかすら知りません。知らないことには手を出さない方が無難な事例です。
それ以上に特筆すべきは下記の部分です。
(被害)男性は「月額10~15%の配当をわたす」と言われて5千万円を出資したが、支払われていないという。(記事より)
高配当株ですら「年間」利回りは平均3~4%という世界です。それなのに、「月利」回り10~15%というのは、あり得ない数字です。これも、先ほどの「円とドル」の話と同様、知っていればすぐに怪しいと見抜けます。
②欲に目がくらむ
冷静な判断力を鈍らせるものが「欲」です。基本的に詐欺でひっかけるための動機は「欲か恐怖」です。日本は30年間給与が上がらないといわれています、みんなお金が欲しいです。そんなお金に対する欲が正常な判断力を鈍らせます。
労力をかけずに手っ取り早く稼ぎたい
先ほど「日本人は汗水たらして働くのが王道と信じている」と書きましたが、同時に「できることなら楽して稼ぎたい」と心の奥底では思っています。だから、手っ取り早く稼げる(と思われる)詐欺に引っ掛かってしまうのです。
「世の中には、楽して稼げる魔法の方法」がある。「稼いでいる人はその方法を知っている人だ」という気持ちがあるので、騙されるのだと思います。
詐欺から身を守るための対策
投資詐欺から身を守るためには、自分自身で対策しなければなりません。そのための3つの対策をご紹介します。
【投資詐欺から身を守る3つの方法】
- 他人の話を一切聞かない(信じない)
- 周囲に相談する
- 欲を抑える努力をする
①他人の話を一切聞かない(信じない)
絶対的な防御策として、他人の言うことを一切聞かない(信じない)という方法があります。すべてを拒否して外部情報をシャットアウトするので、詐欺に引っ掛かることはありません。
ただし、デメリットも大きく「本当に正しいアドバイス」も受け付けなくなりますし、周囲から孤立する可能性もあるので、オススメはできません。
②周囲に相談する
自分の知識や判断力に自信がないという人は、家族や知り合いに相談するのもイイ方法です。なんの利害関係もない人に客観的に話を聞いてもらえれば、「相手の言っていることの矛盾点」などを指摘してもらえる可能性もあります。
他人から指摘されてはじめて、「あ、そうか」と気づくことも多々あります。
プライドは捨てる
高齢になればなるほど、「他人に教えを乞う」ことが難しくなります。それは年長者のプライドであったり、社会的地位の高さからくるものです。
とくに年下に素直に質問することに、抵抗のある人も多いでしょう。しかし、世の中万能な人はいません。そんなプライドは捨てて、知らないことは素直に他人に聞くようにしましょう。
③欲を抑える努力をする
詐欺に引っ掛かってしまう理由は「お金=欲」です。多くの人が欲に目がくらんで冷静な判断が出来なくなります。何度も書きますが、「手っ取り早く稼ぐ方法はありません」それを心に刻んで、欲に打ち勝つようにしましょう。
どうしても、誘惑に負けそうになったら以下の疑問を考えましょう。それもできれば、1人ではなく家族など他人を入れて考えましょう。
本当に儲かるなら「どうして独り占め」しないのか
もうこれが真理だと私は考えています。そんなおいしい話、他人に教えるわけがない。これですべて解決します。「確実に稼げる方法」をあなた自身が見つけたとして、それを2万や3万で簡単に他人に売るでしょうか?
そんなことをしたら、みんなに真似されてあなたの稼ぎが減るだけです。黙って自分一人で、しこたま儲けるのが普通ではないでしょうか。
「なぜ?」相手はそれを売ってくれるのか?
「ではなぜ売るのか?」冷静になって考えてみましょう。答えは次のいずれかでしょう。
- 本当はまったく「おいしくない」(儲からない) ⇒売る方はおいしい
- 「ちょっとは儲かる」が、自分でやるより多数に売った方が儲かる
①は、数年前までは儲かったかもしれないが今の時代では通用しない古い手法、もしくは完全なインチキ
②は「月3,000円ぐらいは稼げる」が、自分で3,000円チマチマ稼ぐよりその情報を2万で多数に売る方が圧倒的に稼げるので、そっちの方が合理的というパターンです。(たとえば”せどり”の基本ノウハウを売るなど)
楽はできないが、自分で稼ぐ方法はある
YouTubeでも投資でも一見楽して儲かるように見えますが、実際は不断の努力が必要です。楽して稼ぐ方法はありませんが、会社に頼らず「自力で稼ぐ方法」ならいくらでもあります。
「急がば回れ」で手っ取り早い方法を見つけるのではなく、自分の努力で自分で稼ぐ方法を身に着けるのが一番だと私は考えています。そのためには、大切なお金をつまらない詐欺でなくさないようにしましょう。