世の多くのおっさん連中は「定年したら田舎に住みたい病」を一度は発症する。定年までに完治する人もいるが、症状が継続し実際に田舎に引っ越す人も何割かはいる。かくいう私も10年ほど前にこの病にかかったことがある。だが今は完治している。不思議と女性はかからない。
なぜ男は田舎生活に憧れるのか?自問自答してみる。農業がやりたいのか?広い家に住みたいのか?自然を感じる生活をしたいのか?開放的な気分になりたいのか?確かに何十年も都会の雑踏や満員電車に詰め込まれる閉塞した生活をしていると、広々とした自然に囲まれてのんびりと過ごしたいという気持ちになる。
だが、このようなことは「都会に住む人が想像する田舎の生活」なのかもしれない。田舎住みの人からすれば「いきなり引っ越してきて成立するほど田舎の生活は甘くないぞ」と言われそうだ。私もだが都会の人は近所付き合いなど一切考慮していない。そして、それで通ると思っている。