時短、タイパ、スキマ時間。現代人の時間に対する効率化の追求は少し頑張りすぎの域に達しているのではないかと思う。私も効率的、合理的なことは好きだが、それにしても常に時間が時間が。と気にしながら生活するのは精神的に疲弊する。べつにのんびり生きてもいいじゃないか。
「タイムイズマネー」この言葉は「お客様は神様」と同じぐらい罪深い言葉だと思っている。この言葉に多くの人々が苦しめられている。時間の効率的な使い方について書かれた本は書店にあふれている。私も以前は何冊も読んだが今は読むのをやめた。いくら本を読んでも最適解など見つからないし24時間が増えることもない。
この類の本で私が唯一影響を受けたのは「DIE WITH ZERO」だ。時間の使い方を学んだのではない。人は死に”人生は有限”ということを強く実感したことだ。まさにメメントモリである。それからは定年後などと先送りせず今を楽しむことにしている。効率も大事ではあるが同じぐらい満足度も重要である。
