こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン、4人家族。子供2人は社会人となり独立。現在、妻と二人で生活しています。
この記事は、「子供を独立させること」について悩んでいる人に向けた記事です。
【こんな悩みありませんか?】
- 子供はもうすぐ社会人になるが、家から独立してくれるのだろうか
- 親としても老後の準備を始めたいのだが。。。
- 親としての務めは果たしたので、これからはそれぞれの人生を歩みたい
結論、親と子、それぞれが自立することが長い目で見てお互いの利益になります。
【子供の出発前】
一緒にいられるのもあと3日。娘がいなくなるなんて、寂しいな。。。家を出ろなんて言わなければよかった。。。
【1か月後】
(妻に)今度の土曜、〇〇に出かけて夜は食べて帰って来ようか。やっぱ、2人は楽だわ。
子供:東京なんでもあるわ~ もう地元には帰らないかな~
これが現実 お互いさっさと自由を謳歌しましょう!
- 子供の独立後に親がやるべきこと
- 子供が家を出ない原因
- 子供を家から独立させる方法
子育ての終わりはいつか
子育ての終わりはいつでしょうか?大学への進学率が高まるなか多くの子供が22歳で大学を卒業し就職します。ここが子育ての終わりの節目となるのは間違いありません。しかし、その時にあなたは子供に独立を促すことができますか?
子供の独立とは
子供の独立とは、親と子供が別々の場所で独立して生活することです。たとえ電車で2駅の距離だろうと、飛行機の距離だろうと関係ありません。とにかく、同居ではなく別々ということが重要です。
お互いにやるべきことがある
なぜ子供を独立させる必要があるのか? それは親も子供もこれからの自分の人生のためにやるべきことがあるからです。しかし、同居の道を選んでしまうとなかなかそれが進みません。結果的にお互いの自立が遅れます。
【親がやるべきこと】
- 夫婦二人の生活に慣れること
- 老後への準備
- 終活
【子供がやるべきこと】
- 一人での生活に慣れること
- 生活力をつけること(家事など)
- 結婚への準備
就職は最後のチャンス
「子供の就職」は独立を促す最後のチャンスです。ここで子供が独立できなければ、この先はズルズルと同居することになります。次の節目は子供の結婚となりますが、楽な生活にはまった子供が積極的に結婚をするかが課題となります。
子供の独立後、親がやるべきこと
子供が独立したからといって、親の人生は終わりではありません。まだまた、楽しいことや、やるべきことがたくさんあります。子供の独立後に親がやるべきことは次の2つがあります。
【子供の独立後に親がやるべきこと】
- 夫婦二人の生活を楽しむ
- 老後への準備
①夫婦二人の生活を楽しむ
新婚以来、20数年ぶりに夫婦二人の生活が戻ってきます。そして、人生の終わりまでこの生活スタイルが続きます。今までは子供中心の生活でしたが、これからはお互いに「自由に生活」していくことができます。
休日などの時間を持て余すので、夫婦の会話の時間やお互いの趣味を楽しむ時間を持つようにしましょう。
②老後への準備
子供の独立後から定年までの間は、人生最後のお金の「貯め時」が訪れます。(下図の水色③貯め時7年)
この時期にしっかりと老後資金の準備をしましょう。また、年金生活に備え生活レベルを徐々に下げていく必要もあります。夫婦二人には広すぎるファミリータイプの住居を売却して、コンパクトで管理のしやすい「終の棲家」への住み替えもいいかもしれません。
⇒子供の独立後 老後の住まいはマンションへの住み替えがおすすめな理由(体験談)
今しかできないことをやる
年を重ねるとともに、健康面・体力面から出来ることは減っていきます。また、お金を使うことへの楽しみ、執着も減っていきます。老後への備えも大切ですが、時間は取り戻せません。「今できること」をやりましょう。
貯蓄一辺倒、楽しむのは定年を迎えてから、と考えている人に1冊の本を紹介します。
⇒【本から学ぶ】アラフィフのお金の使い方と子供への残し方「DIE WITH ZERO」
子供が家を出ない3つの原因
夫婦二人の自由な生活を送るためには、子供に独立してもらう必要があります。子育ての義務は十分に果たしました。親の役目は終わりです。ここは割り切って考えましょう。
子供が大学を卒業しても独立せず家に残る理由は様々ですが、基本的には居心地がいいからです。これは子供側は当然として親側もそう感じている場合も多いです。子供が独立しない原因は次の3つです。
【子供が独立しない原因】
- 実家にいると楽だから
- お金がもったいないから
- 親が引き止める
①家にいると楽だから
家にいれば、自分で作らずとも暖かいご飯が3食出てきて、後片付けもしてくれます。掃除も洗濯もやらなくていいです。家にお金を入れるとしても3万円程度でしょう。これだけの家事を外注すればとても3万円では無理です。
このような楽な生活から抜け出す方が難しいです。
②お金がもったいない
一人暮らしには家賃をはじめ何かとお金がかかります。実家にいれば貯蓄が出来ます。しかし、お金以外の色々なものを失うことになります。それは家事力であったり、生活力であったり、自分で考える力です。
これはこらから子供が社会で生きていく上でお金以上に大事なものです。
③親が引き止める
親子の仲がいいとその生活を失うのがイヤで、親が子供の独立を引き留めることもあります。子供側も生活に不満がなければメリットも多いので家に留まることになります。しかし、長期的な目線ではマイナス効果となります。
独立しないと子供はどうなるか
親と同居を続ける子供のすべてがダメになるとはいいませんが、独立した子供に比べると下記の点がマイナスとなります。
【実家に留まることによる子供への悪影響】
- 生活力・家事力が伸びない
- ぬるま湯生活から抜け出せなくなる
- 家を出たいと思わないので結婚への意欲が低下する
そのうち親もダメになる
最初は子供の方が親に依存して同居していたとしても、最後には親も子供に依存することになります。具体的には力仕事や買い出しなどを子供に頼ることになります。こうなると逆に子供が独立したくとも、親が子供を手放せなくなります。
最後は子供だけが残る
親が亡くなったあとは、子供だけが残されます。しかも、子供に残された時間はまだ数十年間もあります。子供はその残された数十年を「独りで過ごす」ことになります。
そう考えるとやはり早い段階でお互いが自立の道を選ぶ方が、結果的に両方が幸せになれるでしょう。
子供を家から独立させる方法
子供と同居を続けるのがすべて不幸とはいいませんが、どこかで踏ん切りはつけるほうがいいです。やはり、きっかけは子供の就職です。一人で生活できるだけの給料を得られるのであれば、子育ての義務は終わったと認識すべきです。
子供を独立させるための方法は次の2つです。
【子供を独立させるための方法】
- 事前に親の意志を伝えておく
- 大学時代に一人暮らしをさせる
①事前に親の意志を伝えておく
自然に子供を独立させるには、前もって子供に親の意思を伝えておくことがもっとも有効です。「家に残れる」という選択肢がないことを子供に教えておきます。しかし、子供側も急にいわれても困惑するので、子供が高校生くらいになれば伝えるようにしましょう。
【子供に親の意思を伝える】
- 大学を卒業させるまでが親の義務だと考えている
- 大学卒業後は家を出てもらいたい
- 家を出ればそれでいいので、就職先の実家からの距離は問わない
- この家を売って二人で住むための「終の棲家」を買うつもりでいる
もうすでに大人になっていたら
すでに子供が社会人となっている場合は、今からでも遅くありません。親の意思を子供に伝えましょう。そして、期限を切って家から出てもらうようにします。いざとなれば「この家は売るつもりだ」と子供にいいましょう。
②大学時代に一人暮らしをさせる
大学時代に子供に一人暮らしをさせるのも1つの方法です。いかに気楽で自由に過ごせるかを子供が知れば、独立へのハードルも下がります。私自身の場合も大学時代に一人暮らしをしていたので、就職後に家を出ることに何の抵抗もありませんでした。
一人暮らしの初期費用には50万円程度必要
一人暮らしの初期費用はいくらぐらい必要なのか?結論として遠方であれば50万円は見込んでおく必要があります。しかし、就職による一人暮らしの場合は、大部分を会社が負担してくれるので費用は抑えられるので、就職はチャンスです。
最後に
子供が家にいると喧嘩もしょっちゅうありますが、いざ離れて暮らすとなると寂しいものです。「無理に追い出さずとも、今の同居生活を続けてもいいんじゃないか」と思うようになります。
しかし、ここは辛くともお互いの一歩を踏み出しましょう。
1ヶ月もすれば慣れる
心配しなくとも、お互いに1ヶ月もすれば慣れます。今では私自身「なぜあれほど感傷的になっていたんだろう」と思うほどです。顔が見たくなればZoomをすればいいだけだし、夫婦二人の自由気ままな生活を満喫しています。
子供が独立して1年後、失敗したと感じたこと
子供が独立して1年が経過したときの【体験談】をまとめました。1年で2回しか会う機会がないので、関西と関東は距離が遠すぎるなという点は、後悔した部分です。
子供の顔を見て話がしたくなったら
とはいえ「たまには子供の顔を見ながら話がしたい」と思うこともあるでしょう。その時はZoomというアプリを使えば自分のスマホやパソコンから相手の顔を見ながらビデオ通話することができます。
独立後の子供のケアについて
子供が独立したからといって、そこで終わりではありません。社会人1年目の子供にかかる精神的重圧は相当なものです。子供から「SOS発信」があった場合は、適切な処置を行いましょう。
⇒【子供の独立後】子供が会社を辞めたい、つらいといった時の対処法