こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン。子供2人は社会人となり独立。現在、妻と二人で生活しています。
この記事は、「独立した子供のケア」について悩んでいる人に向けた記事です。
【こんな悩みありませんか?】
- 独立した子供が会社に上手くなじめていないようで心配だ
- 子供が遠方に行き状況を確認する手段がないので悩んでる
結論、独立後の子供のケアは重要です。親として出来る限りのフォローをしましょう。
【目指すべきゴール】⇒健全な子供の独立
- 子供が会社で悩んでいること
- 子供が退職!その結果
- 離れて暮らす子供とのコミュニケーション方法
- 疲弊している子供への対処方法
独立がゴールではない
別の記事でも書いていますが、私は子供の独立推奨派です。自分の子供にも高校の時から、「大学を卒業したら実家の近くでもいいから、家を出て独立してもらいたい。」と伝えていました。現在、子供2人は社会人として独立しそれぞれ一人暮らしをしています。
子供にかかる重圧は相当なもの
一人暮らしとなると自由で気ままな生活というイメージがありますが、社会人1年目であればそうもいきません。社会人1年目にはあまりにも多くの変化が訪れます。そして、その重圧と精神的負担は相当なものです。
【新社会人にかかる重圧】
- 土地勘もなく、友人もいない慣れない土地での暮らし
- 新社会人としてのプレッシャー、先輩や上司との人間関係
- 自炊、掃除、お金の管理など初めての一人暮らし
親の適切なケアが求められる
このような重圧のなか、一人暮らしの子供には気軽に相談できる相手がいません。学生時代の様に周りに相談できる友人もいません、本当に「孤軍奮闘」しています。こういう時こそ親の適切なケアが求められます。
目指すのは健全な独立
子供の独立といって、子供を家から追い出して「ハイ、終わり」ではありません。目指すべきゴールは、親と子供のお互いにメリットがある「健全な子供の独立」です。
幸せな人生を送ってもらいたい
子供に幸せになって欲しいと願わない親はいないでしょう。独立もそのための第一歩だと考えています。
【子供を独立させる目的】
- 好きな仕事であれば長く続けてもらいたい
- 新たな土地で自分の力を試して欲しい
そのような気持ちで送り出した子供が挫折しないためにも、新しい生活に慣れて自立できるまでは親として可能な限りのフォローはしましょう。
2024年 子供が退職した
2024年5月、長女が仕事を辞めました。以前から職場に対して不満があったようで再就職するにも若い方が有利という判断から、親として止めることなく退職が決まりました。また、東京は遠すぎると後悔していたので、関西に帰ってきてくれることも親として喜ばしいことでした。
わずか2週間ほどで再就職先が決まる
再就職先はすぐに決まりました。娘が1社目で決めたということもありますが、就職活動に3か月ほどは覚悟していた私としては拍子抜けです。娘が無職だった期間は、わずか2週間ほどでした。少子化の影響で、若いというだけでかなり有利なのかもしれません。
子供が何に悩んでいるのかを知る
子供が幸せな人生を送るために、親としてどのような助言や手助けができるのか。子供がどのようなことで悩んでいるのか、まずは「悩みの原因」を理解する必要があります。
子供が悩む理由
新卒1年未満の転職理由を調べると、
【新卒1年未満の転職理由】
- 1位:人間関係
- 2位:長時間労働
- 3位:仕事内容が合わない
となり、同様の問題で自分の子供が悩んでいる可能性が高いです。私はここに「4位:生活環境」を加えたいと考えています。
①会社での人間関係
新卒に限らず長年社会人を経験した我々でも「人間関係」は大きな悩みのタネです。我々ですら悩んでいるのですから、社会人1年目の新卒の悩みは一層深刻なものとなります。大抵は直属の先輩や上司との人間関係になります。「言い方がキツイ」、「教え方が雑」などが発端となります。
いつまでも下っ端生活が続く
少子化による学生の減少で思うように新卒の採用が出来ない企業もあります。そのような会社の場合、後輩が入社しないので「入社以来、5年経っても自分が一番下っ端」という状況もあります。このような状況に疲れてしまう若手社員もいます。
②長時間労働
入社時の採用面接では企業側もあまり残業については触れません。長時間労働が常態化しているとわかれば即「ブラック認定」されるからです。そのため入社後に「こんなに残業があるとは聞いていなかった」と新卒とのミスマッチが発生します。
長く社会人生活をしている親世代からすれば「残業のない会社」の方が稀なのですが、新卒としては「当初の説明と違う」となるでしょう。
③仕事内容が合わない
会社全体の業種としては自分の希望にマッチしていたとしても、全員が希望の部署に配属されるとは限りません。このため、配属先が自分の望んでいた職種ではなくそれをストレスに感じるようになります。
④生活環境
毎日の食事、洗濯、掃除、ゴミ捨て等すべて自分でやらなければなりません。ヘトヘトに疲れて帰ってきた後での家事は精神的な負担となります。さらには隣戸などの騒音問題でストレスを感じている場合もあります。
こまめな状況確認
最初に行うべきは子供とのコミュニケーションの継続です。子供が独立したらほったらかしというのはいけません。継続的なコミュニケーション手段は確保しましょう。コミュニケーション手段としては次の4つが考えられます。
【子供とのコミュニケーション手段】
- ライン
- 電話
- ビデオ通話
- 定期的な訪問
①ライン
もっともお手軽で持続しやすいコミュニケーション手段です。手軽にいつでも子供と連絡が取れます。たわいもない会話でもいいので、少なくとも1週間に1回はやり取りをしましょう。
②電話
ラインでコミュニケーションが取れている場合は、あえて電話を使う必要性は低いです。しかし、具体的な悩みの相談などラインでやり取りすると長文となる場合は、電話の方が簡単かつ正確に意思疎通ができます。
③ビデオ通話(Zoom・無料)
電話の通話機能に加え、子供の顔を見ながら会話ができるのでオススメです。ビデオ通話の場合、子供の状況を確認しながらコミュニケーションが取れます。アラフィフにとってZoomの設定は少し難しいかもしれませんが、一度慣れると簡単ですし40分の制限はありますが「無料」で使えます。
④定期的な訪問
子供が比較的近くで一人暮らしをしている場合は、定期的な訪問も効果的です。実際に会って話すわけですから、より親身になって話ができます。一緒に昼食や夕食を取りながら、家族での時間を過ごすことができます。
子供からのSOSを見逃さない
子供のSOSはネガティブ発言として現れます。ラインのやり取りのなかで「つらい」、「仕事に行きたくない」などの発言が増えてくれば注意が必要です。「どうした?」、「何があった?」など状況を確認しましょう。単純な愚痴であればいいのですが、長期間続くようなら危険です。
親として出来るフォロー
親として子供のために出来るフォロー策をご紹介します。残念ながら親の力で会社の環境を変えることはできません。そのため、子供へのケアが中心となります。親として出来ることは次の2つです。
【親として出来ること】
- 子供の話を聞く
- 生活のバックアップ
①子供の話を聞く
人は話すことでストレスを発散します。一人暮らしの場合、普段しゃべる相手がいないので愚痴を貯めこんでしまいます。それを発散させるのが目的です。決してこちら(親側)が主役にならず、ただ話を聞くだけでも子供にとってはストレス発散になります。
聞かれたことに答える
こちらから積極的にアドバイスをするのは控えましょう。子供が聞きたいことに対してだけ答えるようにします。目的は相手のストレスを軽減することです。こちらの話を聞かせることではありません。
子供を否定しない
親世代の「昭和脳」で判断するのはやめましょう。時代はすでに平成⇒令和へと移っています。「それは上司の言い分が正しいな」とか「我々の頃はサービス残業など当たり前だった」など、昭和の価値観を押し付けるのは厳禁です。
子供は会社と親の両方から否定されて逃げ場がなくなり、どんどん追い詰められていきます。
②生活のバックアップ
新入社員の給料はしれています。そこから家賃等を支払えば自由に使えるお金はあまり多くないでしょう。生活費を切り詰めるとしたらまずは「食費から」となります。そのため。実家にいた時よりも食事は貧しいものになっています。
おいしいものを食べれば沈んだ気持ちも回復します。親側で定期的に食材の差し入れをするなど生活のバックアップをしましょう。
危険と感じた場合は即行動
子供の悩みが長期間続くのであれば危険です。子供が精神的にまいってしまう前に「何らかの対策」が必要となります。この場合の対策は3つあります。
【危険な状態になった時の対策】
- 直接会いに行く
- 離職も視野に動く
- 異動を申し出る
①直接会いに行く
まずは直接会って子供の様子を確認します。遠方だろうが費用がかかろうが関係ありません。出来れば子供の休みに合わせて会いに行き、向こうで宿泊し少しでも長い間一緒にいるようにしましょう。
②離職も視野に動く
子供が精神的に限界であれば「離職」も視野に動きましょう。今の時代、人材不足の背景も追い風になって「第二新卒」など若手の転職の受け皿は十分に確保されています。無理して1つの会社にこだわる必要はありません。合わない会社はさっさと辞めさせましょう。
最悪の環境から離れる
「人間関係、職場環境、社内風土」はこちらの努力で変えれるものではありません。効果的な解決策は、こちらがそういう場から距離を置くことです。ここで無理に我慢させると取り返しのつかないことになります。
「石の上にも3年」などという昭和感覚は今すぐ捨てましょう。
③会社に異動を申し出る
仕事自体は好きで単に人間関係だけで悩んでいるなら、いきなり離職せずに会社に異動を申し出るのも方法の1つです。会社側が若手社員を大事に考えているなら、何かしらの対応はしてくれるでしょう。それが認められないのなら、「離職」という手段を行使しましょう。