不幸になる方法

 人間、年齢を重ねるにつれ色々なことを経験し学んでいく。大げさに言うと悟りを開くようになる。私が悟ったことを書いてみる。

 世の中、“好きなことを目いっぱい楽しみたい”、“お金持ちになりたい”など、幸福になる方法、運が良くなる方法を求める人は大勢いる。また、そのためのアドバイス的な書籍も数多く出版されている。私もいくつか読んだことがある。

 そんな中、「自分は不幸になりたい」という奇特な人もいるかもしれない。だが、そのような方法は需要が少ないのかあまり知られていない。そんな人のために、私が不幸になる方法をお教えしよう。私はこの年になり、「不幸になる方法」を見つけたのである。

不幸になるための3つの重要行動

 「不幸」を手に入れるためには、次の3つを実践すればよい。

①毎日、所かまわずため息をつく
②自分はダメな人間だと言い聞かせる
③身の回りを汚くする 

ため息は基本中の基本

 私の会社に、毎日毎日ため息をつく人物がいる。朝会社に来て席に着くなり、「はぁぁ~~」とため息。ロッカーで着替える時も、「はァーーー」と大きなため息。常に、所かまわず「はぁはぁ、はぁはぁ」ため息をついている。聞かされるこっちは、朝から仕事への意欲がダダ下がりでたまったものではないが、「ため息」は不幸をしょい込むには絶対に必要な要素なのである。

 ため息と一口に言っても、「ハァ、疲れた」というような軽いものではいけない。体の中から自分の生気や活力を吐き出すような、長く深いため息が必要だ。同時に、「俺ってなんて不幸なんだ」と心の中で思いながら、絶望するようなため息が理想的である。

自分はダメな人間だと言い聞かせる

 その人物の口癖は、「どうせ俺なんて〇〇」である。「どうせ俺なんて大した人間じゃいないし」、「どうせ俺なんて、取引先から信用されてないし」ことあるごとにこういったマイナス要素を口にすることも大事である。

 私はこの年になって言霊(ことだま)というものの存在を実感するようになった。ナポレオンヒルの「思考は現実化する」ではないが、毎日毎日自分はダメな人間だと自分自身に言い聞かせることで、本当にダメな人間になることが出来る。あなたも騙されたと思ってやってみてほしい。

机周りを汚くする

 その他のポイントとして、身の回りを汚くすることも重要な要素である。特に仕事机の上を不要な書類で山積みにすることは効果がある。仕事の効率が下がるだけでなく、不幸を引き寄せることが出来るだろう。出来れば自宅も掃除機などかけずにちらかして、ゴミ屋敷にするよう努めるべきだ。

実際に不幸を手に入れている

 その人物は、実際に“不幸”を手に入れている。担当している仕事はあまり上手くいっていない。取引相手からは会社にクレームが入りまくっている。上司だけでなく、社内の他部署からの評価も非常に低い。そしてその状態が本人にさらにため息をつかせて、負のサイクルが完成している。

他者への愚痴は効果が薄い

 意外と思われるかもしれないが、他者への悪口は効果が無い。おそらくこれは、外部への発散効果があるためと思われる。不幸になるためには、自分の内側に”負のエネルギー”を溜め込む必要がある。なので、悪口によって負のエネルギーを外に発散させてはいけない。

まとめ

 このように、不幸を自力で手に入れることは可能だと私は悟るようになった。もし、あなたが不幸になりたいと思っているのなら、今すぐ次の3つを実践して欲しい。

【不幸になるための方法】

①毎日、欠かさずため息をつく
②毎日、欠かさず「自分はダメな人間だ、どうせ俺なんて」と言葉に出して唱える
③身の回りの整理整頓をやめて、ちらかす

 こういったことを繰り返せば、近いうちに不幸になれるだろう。これらは、自力で容易に達成可能だ。心配しなくても、不幸の方からあなたの近くに集まってきてくれるはずだ。ただ、もしあなたが「不幸になりたくない」と思うのなら、上記3つの行動は絶対に避けた方がイイ。不幸は現実化してしまうのである。