こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン、4人家族。
教育費、住宅費は完了。現在、老後資金を貯めています。
この記事は、夫が家事を手伝わないことについて悩んでいる人に向けた記事です。
「昭和脳」の洗脳を解いて夫に家事を手伝わせましょう。
- 夫が家事をしないの4つの理由
- 夫に家事をやらせる5つの手順
- 私が家事をやるようになった経緯
家事は毎日継続的に発生するため、家事分担でトラブルを抱えていると常に夫婦喧嘩が発生します。昼は仕事で疲れ、夜は夫婦喧嘩で疲れると精神的にも、肉体的にも消耗してしまいます。そうならないためにも夫に家事を手伝ってもらう方法を、同じ男性として男性目線でアドバイスします。
夫が家事をやらない4つの理由
夫婦共働きが当たり前となっている令和時代において、家事分担が大きな課題となっています。「夫 家事をしない」で検索すれば、世の女性の恨み、つらみ、嘆きがあふれ出ています。まぁ、私も偉そうにいっていますが若いときは「合格点」がもらえるほど家事をしてきたわけではありません。
男の頭の中は「昭和」から変わっていない
私自身、男なので世の夫がなぜ家事をしない(したがらない)のかは、女性よりはわかるつもりです。その理由は次の4つです。
【夫が家事をしない4つの理由】
- 「昭和脳」だから、割と本気でやらなくていいと思っている
- 妻がやってくれるから
- 苦手&嫌い
- 仕事に疲れている
①「昭和脳」割と本気で、やらなくていいと思っている
「男は外で働き、女は家庭を守る」この考えが“家事をやらない夫”の脳の大半を占めています。「いつの時代の話やねん!」と怒られそうですが、男の頭のなかでは令和の今でも連綿と昭和は続いています。この昭和的思考の原因は2つあります。
【昭和脳の原因】
- 昭和家庭の親世代を見て育った
- アニメの影響
磯野家、さくら家、野原家、野比家、すべてが専業主婦。とくに磯野家とさくら家の影響は絶大です。これを子供の頃から見て育ち「そうか、家事は母親(妻)がやるものだ」と子供心に思います。そして、実際にリアルで自分の家を観察すると、なるほどアニメの通り母親が家事をしています。このダブルパンチで「家事=女性がやるもの」と刷り込みが行われ「昭和脳」に洗脳されていきます。
②妻がやってくれるから
「勝手に妻がやってくれるから」、「手伝って欲しいといわれていない」という都合のいい、言い訳が脳内で成立しています。「言葉に出していってくれないとわからないよ」の言い訳。まぁ、気持ちはわかりますが、、、男性は恐竜並みに鈍感なので「察してちゃん」攻撃は、ほとんど効果がありません。
③苦手&きらい
正直これは生物学的にやむを得ないような気もします。女性が車の運転や家電の配線が苦手なように、男性も本能的に家事が苦手というパターンです。
④仕事に疲れている
「俺だって会社で嫌な上司に怒られて疲れているんだ」なんて、ドラマのようなセリフが出てきます。しかし、夫婦共働きなら妻も同じようなことに疲れている、ということに気づいていません。ただし、本当に夫が毎日23時帰宅などの激務の場合はやむを得ないと思います。
夫に家事をやらせる5つの手順
家事をしない夫に少しずつでもいいので家事をさせるにはどうしたらいいのか?その手順を書いていきます。
【夫に家事をやらせる手順】
- まずは「昭和脳」の洗脳を解く
- 労働時間按分を主張した場合の対策
- 母親の事例を持ち出した場合の対策
- 好きな物、得意な家事を選んでもらう
- 習慣化する
食洗器は買いましょう
最初に1つだけいわせてください。「食洗器は買いましょう。」これは洗濯機と同じです。必須アイテムです。これを買うだけで家事が1つ確実に減ります。賃貸でも使える食洗器もあります。1度買えば10年近くもちます。手洗いの労力から考えてコスパ最強です。
【手順①】まずは「昭和脳」の洗脳を解く
多くの夫がこじらせている「昭和脳」の洗脳を解きましょう。小遣いの記事でも書きましたが、男性を説得するには具体的な数字などを提示するのが効果的です。「共働き 割合」で検索すれば出てくる、「内閣府、男女共同参画白書(概要版) 平成30年版」数字などがいいでしょう。
出典:男女共同参画白書(概要版) 平成30年版
(Ⅰ-3-4図)などが参考となります。これを用いて夫を納得させましょう。
【夫への説明するときの客観的根拠】
- すでに共働き世帯が専業主婦世帯を上回っている
- そして、自分たちも共働き世帯である
- 自分たちの親世代とは生活様式が大きく変わっている
- アニメは昭和をモデルに作られたもので、現代にはマッチしない
【手順②】労働時間按分を主張した場合の対策
昭和脳の洗脳が解けると「共働きによる家事負担の必要性」は、しぶしぶながらも認めざるを得ないでしょう。そこで私なら次は「労働時間の差」を盾に少しでも家事分担を減らそうと考えます。
具体的には、自分はフルタイムで働いている、帰宅時間は21時。対して妻は週3で16時までのパート。「多く働いている分、自分が分担する家事は少なくていいはずだ。」という理屈です。
【男性側の次の抵抗】
- 自分は毎日21時まで働いている
- 妻は週3で16時までのパートである
- 自分の方が多く働いているのだから、家事分担が五分五分はおかしい
〇とりあえず、少しでも家事を分担してもらう
ここで真正面から反論しても、「いや、私はこれもしている」、「なら俺はこれもしている」と枝葉の話におよび泥沼の争いになるだけです。ここは頭を切り替えて、夫が「少しは家事をやる気になっている」というチャンスととらえましょう。
落としどころとして分担比率が「夫:妻が3:7」ぐらいで折れて、最初は少し手伝ってもらい、あとでこっそりと増やしていく戦法です。取りえず「家事をすること」に慣れさせることを優先します。
【労働時間を主張した場合の対応策】
- とりあえず相手の主張を受け入れる
- まずは家事に慣れさせることが先決
- 夫:妻=3:7ぐらいで妥協する
- 夫が家事に慣れたら、じわじわと分担を増やしていく
【手順③】母親の事例を持ち出した場合の対策
次に夫がいいそうなのが「でも、うちの母親はやっていたよ。だから君にもできるはず」的な主張です。これに対しては、「それって、あなたの母親の話ですよね」で対抗しましょう。
じゃぁ、よそで夫が完璧に家事をこなしている家庭があれば、「あなたはすべてやってくれるのか?」と聞いてみます。「数少ないサンプルですべてを語るな!」で反撃しましょう。「ウチはウチ、よそはよそ」で相手の主張を受け入れず押し切ります。
【夫が母親を引き合いに出した時の対応策】
- それはあなたの母親特有の話である
- たった1事例のサンプルだけで判断しないで欲しい
- 世の中には家事を完璧にする夫もいる、だからあなたにもできるはず
- 我が家の問題であり、他人は関係ない
【手順④】好きなもの、得意な家事を選んでもらう
私も妻もそうですが、人それぞれ「好きな家事と嫌いな家事」があります。私は食器の洗い物は好きで苦になりません。しかし、掃除機をかけるのは嫌いです。妻はその逆なので、「洗い物は私、掃除は妻」とお互い好きな家事を選んで分担しています。
みなさんも夫に「掃除、洗濯、風呂洗い、食器片づけ、ごみ捨て、子育て」の中から好きなものを“いくつか”選んでもらいましょう。
【夫に好きな家事を選んでもらう】
- 掃除
- 洗濯
- 食器の片づけ
- 風呂洗い
- ごみ捨て
- 子供の世話
- その他
【手順⑤】習慣化する
分担する家事が決まればさっさと習慣化します。「後からやるから」と先送りを認めてしまうと、「あ、サボってもいいのか」と学習して結局やらなくなります。
まずは生活ルーティンとして組み込んでしまい。「食事が終われば⇒食器は食洗器に入れてスイッチを入れる⇒鍋は洗う⇒ゲームやネットは家事が終わってからそれから好きなだけどうぞ」を癖づけてしまいます。
私の家事分担状況
ここから参考に私がいま分担している家事を書いてみます。そして、どうして家事を積極的にやるようになったのかのきっかけや心境の変化も書いていきます。
子供が小さいときは、ほとんど家事をやっていなかった
私も子供が小さいときは、ほとんど家事をやっていませんでした。記憶にあるのは子供を風呂に入れたぐらいです。ただ、食器洗い(食洗器+鍋洗い)は昔から好きでやっていました。もっとも、この頃は妻が完全に専業主婦だったので任せていたというのもあります。
- 食器の片づけ
転機は妻がパートに出てから
妻が本格的にパートに出るようになってから、積極的に家事をするようになりました。ちょうどこの頃は私が無職となった時期なので、その負い目もあったのかもしれません。また、家事をする時間も十分にありました。
朝の洗濯と洗濯物干しが私の担当となりました。時間的に合う場合は夕食の手伝いをしています。食後の洗い物は相変わらず継続していました。
- 食器の片づけ
- 朝の洗濯および洗濯物干し
- 土日は夕食の手伝い
現在
追加でYシャツのアイロンがけが加わりました。理由は妻がアイロンが嫌いでやらないから、クリーニングに出すとお金がもったいないからです。現在、我が家の家事分担は以下のとおりです。
【夫】
- 食器の片づけ
- 朝の洗濯および洗濯物干し
- 土日は夕食の手伝い
- Yシャツのアイロンがけ
【妻】
- 食事の準備
- 夕方の洗濯物取り込み、たたみ
- 掃除
- その他
【どちらかがやる】
- ごみ捨て(主に夫)
- 風呂洗い(主に妻)
もう、何年もやっているので習慣化しており、とくに何も思わず「やるのが当たり前」という感覚です。家にいるときは「家事の時間を計算に入れて」行動するようになりました。