生き方の話

【本から学ぶ】50代に残された時間を考える「限りある時間の使い方」効率化の罠から抜け出す

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こんにちは、井上向介です。アラフィフ、サラリーマン。子供2人は社会人となり独立。現在、妻と二人で生活しています。

この記事は、「限りある時間の使い方」という本から学ぶことをまとめた記事です。

【こんな悩みありませんか?】

  • 効率的に時間を使いたい。より効率的な作業をしたい。
  • そして「いつか」すべが片付いたらゆっくりと休もう。今から楽しみだ。

結論、残念ながらいくら効率化を進めても、その「いつか」にたどり着くことはありません。

この記事で分かること
  • 効率化の罠について 「いつか」は訪れない
  • 効率化の罠から抜け出す方法
  • 後悔しないために、アラフィフに残された時間を考える

効率化と真逆の内容

本書は、いわゆるタイムマネジメント(作業の効率化)の指南書ではありません。

タイトルが紛らわしいので「効率化の本」と思いがちですが内容は完全に真逆で、いくら効率化を進めても、そこにはゴールなどない。

効率化の罠から抜け出しましょう」という内容です。

本書から学んだこと

本書から私が学んだことは次の2つです。

  1. 効率化の先にある、「いつか〇〇したら」という未来は来ない
  2. 「いつか(将来)」ではなく「今」に目を向ける

効率化の罠

現代社会は効率化の重圧であふれています。

  • 会社からは必要以上に費用対効果を求められる
  • 年々上げられる業務目標
  • 人員不足を効率化で補うように指示される

その結果「いかに効率よく時間を使うか」という考え一辺倒になりがちです。

世の中には、「効率的に時間を使う方法」いわゆる、タスクマネジメントに関する指南書や日々の雑務を効率化する「ライフハック」に関するサイトがあふれています。

【現代人は効率化に追われている】

  • タスクマネジメントによる時間管理や作業の効率化
  • ライフハックによる雑務の効率化

効率を上げても意味がない

本書ではタスクマネジメント術やライフハックのテクニックで「効率を上げても意味がない」と述べられています。

効率を上げても結果として、次から次へとやることが流れてくるだけで、一向に救われないからです。

効率化の問題点 ⇒人生の難易度を上げる

この「効率化」思考の問題点は、「人生の難易度を上げてしまうこと」です。

【人生の難易度が上がる】

  • もっと速い方法、もっと効率的な方法があるのではないか
  • 前回これで出来たのだから、次回はもっと上手くやれるはず

際限なく効率化を求める

世間には効率化を助けるためのビジネス書が次から次へと発行されることも、効率化を加速させる要因のひとつです。

そして、「いつか、すべてが終わったら、ゆっくりと楽しもう」という目標に向かいます。

しかし、その「いつか」は本当に来るのでしょうか?

あなたの「いつか」は来そうですか?

人生の折り返し地点を過ぎてアラフィフとなったあなたに、「いつか」は来そうですか?

多くの人の答えは「定年まではゆっくりできそうにない」というものでしょう。

結論として、あなたがどんなに効率的な方法を見つけても、決して満足するゴールにたどり着くことはない。

ということを理解することが大事です。

むしろ、効率的にこなせばこなすほど、周囲からあなたへの期待値が上がり、より仕事量が増えるという悪循環に陥ります。

この負のループから抜け出すには、「すべてを処理することは不可能」であることを理解することです。

効率化の罠から抜け出す

タイムマネジメントにとらわれている人はこう考えます。

  • もっと効率的にやればすべてを処理できるのではないか
  • 今上手く行っていないのは、自分の時間管理技術が甘いからだ
  • もっとうまい方法を探さなければ

この結果、より効率的な方法を探すことになります。

実行不能であることを理解する

しかし本書では「実行不可能なものは無理」として理解するよう勧められています。

「より上手に」から、「無理なものは無理」への発想の転換が必要です。

でなければ、効率化の罠からは一生抜け出せません。たどり着けないゴールに向かうことをやめましょう。

【解決策】

「いくら効率化しても、すべてをこなすことは可能という考え(幻想)」を捨てること

まずは効率化という考えを「捨てる」ことから始めましょう。

全部やらなくていいんだ」と思えば、とても気持ちが軽くなります。

何かを捨てて何かを得る

すべてを処理(手に入れる)ことは出来ないとなると、次にやることは「選択」です。

何を実行し、何をやらないのか。

それを決めるのはもちろん、自分自身です。

限られた時間を有意義に過ごすために不要なモノを捨てましょう。

「いつか〇〇したら」という人へ、タタール人の砂漠

「いつか〇〇したら」という考えについて、客観的に学ぶ方法として「タタール人の砂漠」という小説を読んでみてはどうでしょうか。

砂漠の辺境の砦で「いつか敵が攻めてくるかも」という考え持ち続けて、人生を無駄に浪費してしまう将校のお話です。

アラフィフに残された時間を考える

アラフィフといえば、まだまだ働き盛りです。会社での立場も重要になり、部下の指導や業務管理なども任されます。

その結果、どうしても「より効率的に、より効果的に」という考えに走りがちです。

その考えは大事ですが、同時に自分自身の“残された時間”についても意識することも重要です。

考えたくはありませんが、癌の発症率は50代から急激に伸びてきます。体にガタが来る年齢でもあります。

体が動くのは残り約20年

体が元気に動いて人生を楽しめるのは、せいぜい残り20年(70歳前半)まででしょう。

仕事も大切ですが、プライベートも充実させる必要があります。

体が動かなる70歳直前に、ようやく「いつか仕事が片付いた日」が訪れても遅すぎます。

今ここで、一度立ち止まって、「何を行い、何を捨てるのか」考えてみてはどうでしょうか。

関連書籍

体が動くうちに人生を楽しむことについては、「DIE WITH ZERO」でも書かれています。

⇒アラフィフのお金の使い方と子供への残し方「DIE WITH ZERO」

どちらも、ほどほどにがんばる

仕事を終わらせてから「楽しもう」と思うから、仕事優先となるわけで、

ほどほどに楽しみながら、ほどほどに仕事をしようという考えはどうでしょうか。

こう考えれば、効率化にこだわることなく今を生きることができます。

別に一方を先に終わらせなければならない。という決まりなどありません。並行すればいいのではないでしょうか。

【どちらも、ほどほどに頑張る】

  • 平日は仕事に力を入れる
  • 休日はやりたいことを、目いっぱい楽しむ

私の「いつか」は、まだ来ていない

私自身忘れているだけかもしれませんが、十数年前の私は「いつか子育てが終わったら、〇〇しよう」と考えていたかもしれません。

しかし、実際に子育てが終わった今、その「いつか」は訪れませんでした。

考えることは「老後に備えよう」です。

数年後か十数年後、運よく老後に備えられた私には、念願の「いつか」は訪れているのだろうか?

その頃には恐らく、体が言うことをきかないでしょう。このままでは結局、「私のいつか」には永遠にたどり着けそうにありません。

「私の」限りある時間の使い方

本書を読んで、私が出した結論は、

【私の結論】

  • 自分のプライベートな時間を確保するために
  • 残業が少なくなるよう仕事を効率化する
  • 確保したプライベートな「今」を妻と楽しむ時間に使う

です。

効率化したいという考えは捨てきれていませんが、その目的は「いつか〇〇したら」という将来ではなく、「今」を楽しみたいからに設定しています。

自分で考え、自分で決める

本当はこのような本から学ばなくとも、自分の人生は自分の好きなように充実させなければならないのでしょう。

ただ、どうしても先行きが不安な現在では、「将来」を優先してしまいます。それはそれで間違っていない考えでしょう。

しかし同時に、将来「もっと人生を楽しんでおけばよかった」という後悔をしないよう、「将来に備えつつ」、「今も楽しむ」という欲張りな考え方でいいのではないでしょうか。

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