妻が東京の長女のところに三泊四日で遊びに行った。私は土曜日から火曜日の夜まで家に一人で留守番だ。妻がいなくなって一番困ったこと、それは「会話のない生活」だった。掃除、洗濯、アイロン、洗い物などの家事は元々私の担当なので何の不自由もない。食事の用意は面倒だができないことはない。
しかし、会話だけはどうしようもない。ひとりではキャッチボールはできないのだ。いつも妻のパート先の愚痴を繰り返し聞かされていたが、それですら貴重に感じた。自分の仕事についての相談や意見を聞くこともできない。
当たり前のようにあるものが突然なくなってから失ったものの大切さが分かる。なんて臭い台詞をよく聞くが、今回はそれを痛感した結果となった。アラフィフの我々には避けられない別れが突然に訪れる場合もある。やはり今を楽しむことを優先したい。定年後とか悠長なことは言ってられない。
